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歯石を取らないとどうなる?放置で起こりうることと歯科医院での除去の流れ

歯みがきをしているのに、歯の裏がざらざらする、歯ぐきから血が出るなど、歯石が気になっている方は多いのではないでしょうか。歯石は歯みがきでは取れないため、放置するとどうなるのか不安に感じることもあると思います。
この記事でわかること
- 歯石を取らずに放置したときに、歯ぐきや歯を支える骨に起こりうること
- 歯石がついているか気になるときに自分で確認できるサインと、受診を考える目安
- 歯科医院での歯石除去(スケーリング・SRP)の内容と、保険適用や通院の進め方
目次
気になる点は、診察で確かめられます希望ヶ丘歯科クリニックでは歯石除去(スケーリング)のご相談を受け付けています。WEBからご都合のよい日時を選べます。
WEB予約はこちら →024-951-0002歯石は歯垢が硬くなったもので、歯みがきでは取れません
歯垢と歯石の違い
歯の表面につく白っぽくねばねばした汚れを歯垢(プラーク)といいます。歯垢は食べかすではなく、細菌とその細菌がつくる物質が集まったかたまりです。歯垢が歯の表面に残ったままになると、唾液に含まれる成分が沈着して硬くなり、歯石に変わっていきます。
| 歯垢(プラーク) | 歯石 | |
|---|---|---|
| 正体 | 細菌のかたまり | 歯垢が唾液中の成分によって硬くなったもの |
| 硬さ | やわらかく、ねばねばしている | 石のように硬く、歯にこびりついている |
| 歯みがきで落とせるか | 歯ブラシやデンタルフロスで落とせる | 歯みがきでは落とせない |
歯ぐきの上の歯石と歯ぐきの中の歯石
歯石は、つく場所によって大きく2つに分けられます。鏡で見える位置にあるものと、歯ぐきの中に隠れていて外からは見えにくいものです。
歯と歯ぐきの境目より上につく歯石です。下の前歯の裏側など、唾液が出る場所の近くにつきやすいとされ、白っぽい色や黄色っぽい色をしています。
歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)の中につく歯石です。外からは見えにくく、歯ぐきからの出血などの影響で黒っぽい色になることがあります。
歯みがきで落とせない理由
歯石は硬く歯にしっかりとこびりついているため、歯ブラシの毛先では取り除けません。さらに歯石の表面はざらざらしているので、その上に新しい歯垢が付きやすくなります。歯石がある状態は、歯みがきをしても汚れが残りやすい状態ともいえます。
歯石を取らずに放置すると、歯ぐきや歯を支える骨に影響が出ることがあります
歯石に付着する細菌が歯ぐきの炎症に関わる
歯石を取らずにいると問題になるのは、歯石そのものよりも、そのざらついた表面に付着する歯垢の細菌です。歯石があると歯垢が付きやすく、歯みがきでも落としにくくなるため、歯と歯ぐきの境目に細菌がとどまりやすくなります。この細菌が、歯ぐきの炎症に関わると考えられています。
歯肉炎から歯周炎へ進む流れ
歯ぐきの炎症は、一般に次のような流れで進むことがあるとされています。進み方や速さには個人差があり、お口の状態や生活習慣などによって異なります。
- 1
歯肉炎
炎症が歯ぐきにとどまっている段階です。歯ぐきが赤く腫れる、歯みがきのときに血が出るといった変化がみられることがあります。
- 2
歯周炎
炎症が歯ぐきの奥へ広がり、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)が深くなっていく段階です。深くなったポケットの中には歯石や歯垢がたまりやすくなります。
- 3
進行した歯周炎
歯を支える組織への影響が大きくなった段階です。歯ぐきが下がる、歯が揺れるといった変化が出てくる場合があります。
歯を支える骨への影響
歯は、歯ぐきの下にある歯槽骨(しそうこつ)という骨に支えられています。歯周炎が進むと、この歯槽骨が少しずつ減っていくことがあります。支えが少なくなると歯が揺れるようになり、さらに進行した場合には歯を失う原因になることもあります。歯周病は、歯を失う主な原因のひとつとして報告されています。
口臭や全身の健康との関わり
歯ぐきに炎症があると、歯みがきのときや硬いものを食べたときに出血しやすくなります。また、歯周ポケットの中で増えた細菌がつくる物質は、口臭の原因のひとつになることがあります。
さらに、歯周病と糖尿病など全身の病気との関連についても報告されています。ただし、関わり方はまだ研究が続けられている分野で、歯周病の治療によって全身の病気が治るというものではありません。
- ✓歯みがきのときに歯ぐきから血が出ることがある
- ✓歯ぐきが赤く腫れている、むずがゆい感じがある
- ✓歯と歯の間や歯の裏側に、硬いものがついているように感じる
- ✓以前より歯が長く見える、または揺れるように感じる
歯石がついているか気になるときに、自分で確認できるサイン

歯石がついているかどうかは、毎日の歯みがきや鏡を使って、ある程度は自分でも気づくことができます。ここでは、ふだんの生活の中で確認しやすい変化を紹介します。ただし、これらは受診を考えるきっかけであり、当てはまる数で歯ぐきの状態を判断できるものではありません。
鏡と舌で確認できる変化
歯石は唾液の出口に近い場所にたまりやすいとされ、特に下の前歯の裏側は見つけやすい場所のひとつです。手鏡を使って歯の裏側をのぞいたり、舌先で歯の表面をなぞったりすると、次のような変化に気づくことがあります。
- 歯と歯ぐきの境目に、黄白色やクリーム色の硬い付着物がある
- 舌で触れると、歯の裏側がざらざらしている
- 歯みがきをしても落ちない、茶色や黒っぽい筋のようなものがある
- 朝起きたときなどに、口の中がねばつく感じが続く
歯ぐきの出血・腫れ
歯石の表面には歯垢が付きやすく、その周りの歯ぐきに炎症が起こることがあります。歯みがきのあとに歯ブラシの毛先がピンク色になる、すすいだ水に血が混じる、歯と歯の間の歯ぐきが丸く腫れて赤みを帯びている、といった変化はひとつの目安になります。鏡で見るときは、健康な部分の歯ぐきと色や形を見比べると気づきやすくなります。
自分では見えない歯ぐきの中の歯石
歯ぐきの中(歯周ポケットの中)にできる歯石は、鏡で見ても舌で触れてもわかりません。出血や腫れなどの自覚症状がはっきりしないまま、歯ぐきの中に歯石がたまっていることもあります。
そのため、ここで挙げたサインがないことは「歯石がない」ことを意味するわけではありません。歯ぐきの中の状態は、歯科医院での検査で確認できます。気になるサインがある方も、とくに思い当たることがない方も、定期検診の際にあわせて歯石の有無や歯ぐきの状態を確認してもらうことが判断材料になります。当院では定期検診・歯科検診を保険適用で行っています。
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歯科医院での歯石除去には、スケーリングとSRP(歯周基本治療)があります
歯科医院での歯石除去には、主に「スケーリング」と「SRP(スケーリング・ルートプレーニング)」があります。どちらも歯周病の治療の土台となる処置で、歯周基本治療と呼ばれる段階に含まれます。当院では、スケーリングとSRP(歯周基本治療)のいずれも保険適用で行っています。
スケーリング:歯ぐきより上の歯石を取る
スケーリングは、歯の表面や歯ぐきの境目付近についた歯石を、専用の器具を使って取り除く処置です。振動で歯石を砕く超音波の器具や、手で使う器具(スケーラー)を用います。歯石がとれると歯の表面のざらつきが減り、その後の歯みがきで歯垢を落としやすい状態に近づけます。
SRP:歯ぐきの中の歯石と歯根面を整える
SRPは、歯周ポケットの奥についた歯石や汚れを取り除き(スケーリング)、さらに歯の根の表面をなめらかに整える(ルートプレーニング)処置です。歯根の表面を整えることで、歯垢が再び付きにくい状態を目指します。歯ぐきの中の見えない部分を扱うため、お口の状態に応じて部位を分けて進めることがあります。
| スケーリング | SRP(歯周基本治療) | |
|---|---|---|
| 主な対象 | 歯ぐきより上の歯石 | 歯周ポケット内の歯石・汚れ |
| 処置の内容 | 歯の表面の歯石を取り除く | 歯石を取り除き、歯根面をなめらかに整える |
| 当院での費用区分 | 保険適用 | 保険適用 |
どちらを行うかは検査で決まる
スケーリングとSRPのどちらが必要かは、見た目だけでは判断できません。歯周ポケットの深さや歯ぐきからの出血、歯の揺れ、必要に応じてレントゲンなどで歯ぐきと骨の状態を確認したうえで決めます。
- 1
検査
歯周ポケットの深さや出血の有無などを調べ、歯ぐきの状態を確認します。
- 2
歯石除去
検査結果に応じて、スケーリングまたはSRPを行います。
- 3
再検査
処置後の歯ぐきの状態をあらためて確認し、その後の進め方を決めます。
通院回数:治療内容や経過によって個人差があります。検査のうえで担当医からお伝えします。治療期間:お口の状態や進行度によって個人差があります。検査のうえで担当医からお伝えします。
再検査で歯周ポケットが深いまま残っている場合などには、歯周外科手術という選択肢を検討することがあります。当院では歯周外科手術も保険適用で行っています。歯周外科手術には、術後の腫れ・痛み・出血、歯ぐきが下がり歯が長く見えることがある、治癒に個人差があるといったリスクがあります。
処置のあとに起こりうること
歯石で覆われていた歯の表面や根の部分が出てくるため、処置のあとに冷たいものなどが一時的にしみることがあります。
炎症で腫れていた歯ぐきが引き締まると、歯が長く見えたり、歯と歯の間にすき間ができたように感じたりすることがあります。
歯ぐきの炎症の程度や歯石の量によって、処置中の感じ方は人によって異なります。気になることがあれば処置の前や途中で担当医にお伝えください。
ここまでの内容を、ご自身の状態に当てはめて確認したいときは口の中を見ないと分からないことが多い部分です。検査のうえで担当医からご説明します。
WEB予約はこちら →024-951-0002歯石を取ったあと、再びたまりにくくするために続けたいこと
歯石を取り除いても、歯の表面に歯垢が残れば、時間とともに再び歯石になることがあります。歯石をためにくくするには、毎日のセルフケアで歯垢を落とすことと、歯科医院で定期的にお口の状態を確認することを組み合わせて考えることが、ひとつの判断材料になります。
毎日の歯みがきで意識したいところ
歯垢は、歯ブラシの毛先が届きにくい場所に残りやすくなります。歯みがきのときは、次のような場所を意識するとよいとされています。
- 歯と歯ぐきの境目
- 歯と歯の間
- 歯並びが重なっているところ
- いちばん奥の歯のさらに奥側
歯と歯の間は、歯ブラシだけでは歯垢を落としきれないことがあります。デンタルフロスや歯間ブラシなどの歯間清掃用具を歯みがきと組み合わせる方法があります。歯間ブラシは、歯と歯の間のすき間に合った大きさのものを選び、無理に押し込まないようにします。
定期検診で歯石と歯ぐきを確認する
毎日ていねいにみがいていても、歯ぐきの中の歯石など、自分では確認できない部分があります。当院では定期検診・歯科検診を保険適用で行っており、歯石のつき具合や歯ぐきの状態を確認し、必要に応じて歯石除去(スケーリング)を行います。
受診の間隔は、歯石のつきやすさや歯ぐきの状態によって個人差があります。検査のうえで担当医からお伝えします。
歯周病の治療後は歯周病メンテナンス(SPT)へ
歯周基本治療などで歯周病の治療を受け、状態が落ち着いたあとも、歯周ポケットに再び細菌がたまることがあります。歯周病メンテナンス(SPT)は、治療後の歯周ポケットの深さや歯ぐきからの出血を確認し、歯石除去などを行いながら経過をみていくものです。当院では保険適用で行っています。
| 定期検診・歯科検診 | 歯周病メンテナンス(SPT) | |
|---|---|---|
| 主な対象 | お口の状態を定期的に確認したい方 | 歯周病の治療を終え、状態が落ち着いた方 |
| 主な内容 | 歯石の付着や歯ぐきの状態の確認、必要に応じた歯石除去 | 歯周ポケットの深さや出血の確認、歯石除去などによる経過観察 |
| 当院での費用区分 | 保険適用 | 保険適用 |
希望ヶ丘歯科クリニックでの歯石除去・歯周病治療の進め方
希望ヶ丘歯科クリニックは2001年に開院しました。患者様おひとりおひとりに合った治療を決めるため、カウンセリングで状態と治療方針を説明したうえで歯石除去・歯周病治療を進めています。
検診とカウンセリングで状態を確認
はじめに歯科検診で、歯石のつき具合、歯周ポケットの深さ、歯ぐきからの出血や歯の揺れなどを確認します。そのうえでカウンセリングを行い、検査でわかったお口の状態と、考えられる治療方針をご説明します。
スケーリング・歯周基本治療(SRP)を保険で実施
歯ぐきより上や境目付近の歯石を取り除きます。当院では保険適用で行っています。
歯周ポケットの奥の歯石を取り除き、歯根の表面を整えます。当院では保険適用で行っています。
再検査で歯周ポケットが深いまま残っている場合などには、保険適用の歯周外科手術を検討することがあります。行う場合は、術後の腫れや痛みなどのリスクも含めて事前にご説明します。
通院回数:治療内容や経過によって個人差があります。検査のうえで担当医からお伝えします。治療期間:お口の状態や進行度によって個人差があります。検査のうえで担当医からお伝えします。
治療後の歯周病メンテナンスと定期検診
歯周病の治療を終えたあとは、歯周病メンテナンス(SPT)で歯ぐきの状態を確認し、経過をみていきます。歯周病の治療が必要なかった方も、定期検診で歯石や歯ぐきの状態を確認します。
通いやすさのための体制とWEB予約
- 完全個室の診療室
- 平日は19時まで診療、土曜日も診療
- 駐車場10台
- キッズスペース、ベビーカー対応の広いスペース
当院は郡山市大槻町、うねめ通り沿いの陸上自衛隊郡山駐屯地正門向かいにあります。ご予約はWEB予約(https://www.haisyano489.ne.jp/kibougaokadc/)から承っています。
武川 陽子(Mukawa Yoko)(院長)
歯石や歯ぐきの状態は、見た目だけではわからないことが多くあります。検査の結果をもとに、いまのお口の状態と治療の進め方をできるだけわかりやすくご説明し、納得していただいたうえで治療を始めるようにしています。
よくあるご質問
Q.歯石を取らないとどうなりますか?
歯石のざらついた表面には歯垢が付きやすく、その細菌が歯ぐきの炎症に関わります。歯肉炎から歯周炎へ進み、歯を支える歯槽骨が少しずつ減ることもあります。進み方や速さには個人差があります。
Q.歯石は歯みがきで取れますか?
歯石は硬く歯にこびりついているため、歯ブラシでは取り除けません。つまようじや先の尖ったもので削ると歯や歯ぐきを傷つけるおそれがあるため、歯科医院で除去します。
Q.歯石がついているかどうかは自分でわかりますか?
歯と歯ぐきの境目の硬い付着物や、舌で触れたときのざらつきなどで気づくことがあります。ただし、歯ぐきの中の歯石は自分では確認できません。サインがなくても歯石がないとは限らないため、歯科医院での検査で確認します。
Q.歯石除去は保険が使えますか?
当院では、スケーリングと歯周基本治療(SRP)を保険適用で行っています。定期検診・歯科検診も保険適用です。
Q.スケーリングとSRPは何が違いますか?
スケーリングは歯の表面や歯ぐきの境目付近の歯石を取る処置です。SRPは歯周ポケットの奥の歯石や汚れを取り、歯根の表面を整える処置です。どちらが必要かは、歯周ポケットの深さや出血などの検査で決まります。
Q.歯石を取ったあとはどのくらい通院が必要ですか?
通院回数は、治療内容や経過によって個人差があります。治療期間も、お口の状態や進行度によって個人差があります。いずれも検査のうえで担当医からお伝えします。
この記事のまとめ
- 歯石は歯垢が硬くなったもので、歯みがきでは取れません。自分で削ろうとせず、歯科医院で除去します。
- 歯石そのものより、ざらついた表面に付く歯垢の細菌が歯ぐきの炎症に関わります。進み方には個人差があります。
- 歯ぐきの中の歯石は、鏡や舌では確認できません。サインがなくても歯石がないとは限らないため、検査で確認します。
- 歯石除去にはスケーリングとSRPがあり、どちらが必要かは検査で決まります。通院回数や治療期間は、検査のうえで担当医からお伝えします。
- 歯石を除去したあとは、毎日のセルフケアと定期検診、歯周病の治療後は歯周病メンテナンス(SPT)で状態を確認していきます。
参考にした情報
- 歯周病の原因(日本歯周病学会)https://www.perio.jp/qa/cause/
- 歯周病の症状(日本歯周病学会)https://www.perio.jp/qa/symptom/
- 歯周病の治療(日本歯周病学会)https://www.perio.jp/qa/treatment/
歯石や歯ぐきの状態は、見た目だけではわからないことが多くあります。気になる症状がある方は、WEB予約からご相談ください。
WEB予約はこちら →本記事は一般的な情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。治療の効果や経過には個人差があります。症状や治療方針については、必ず歯科医師の診察を受けてご確認ください。
最終更新:2026-10-12
