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親知らず抜歯に適した年齢は?若いうちに抜くメリット

親知らずとは何か
親知らずは「第三大臼歯」と呼ばれ、永久歯の中で最後に生えてくる歯です。
一般的には17歳から25歳前後に生えてくることが多いのですが、個人差が大きく、30代や40代になってから突然生えてくるケースもあります。
顎のスペースはすでに生えている歯で埋まっているため、親知らずが生えてくると他の歯に悪影響を及ぼすことがあります。横や斜めなどのさまざまな方向に生えているので歯みがきがしにくく、むし歯や口臭の原因になってしまうこともあります。
親知らずが生える年齢には個人差がある
親知らずの生えるタイミングは、人によって大きく異なります。中には10代で完全に生え揃う人もいれば、30代、40代になってようやく歯ぐきの下から出てくる人もいます。
この差は、顎の骨の成長やスペースの有無、遺伝的要素などが関係していると考えられています。
また、完全には生えず、歯ぐきの中に埋まったまま成長を続けていた親知らずが、何らかの刺激や加齢による変化で動き始めるケースもあります。
中には生まれつき存在しない人もいる
親知らずは、中には生まれつき存在しない人もいます。
すべての人に4本の親知らずが生えてくるわけではなく、1本だけ、2本だけという方や、全く生えてこない方もいらっしゃいます。
これは、現代人の顎が小さくなってきている進化の過程とも言われています。
親知らず抜歯に適した年齢は10代後半から20代前半

親知らずは18歳前後から生えてくるので、**20代前半までに抜歯するのがおすすめ**です。
この時期は骨が柔らかく、回復力も高いため、抜歯後の負担を最小限に抑えられます。
骨が柔らかく抜歯しやすい
若いうちは骨もやわらかいため、歯と骨の癒着もありません。そのため、若い時ほど抜歯の際に早く抜けてきてくれる傾向があります。
また、10代の頃には歯根が完全に完成していないことも多く、歯根が短いため、根っこが引っかかって出てこないということも起こりにくいです。
回復力が高く傷の治りが早い
若い時は新陳代謝が良いので傷口の治りも早く、症状が長引きにくいです。
年齢を重ねるにつれて新陳代謝が落ちてくるため、傷口の治りがだんだんと遅くなってきます。そうすると痛みや腫れの症状が長引き、辛い思いをする期間が長びく恐れがあります。
健康面のリスクが少ない
若い頃には抜歯時にリスクを伴うような基礎疾患や薬の服用があることも少ないため、健康面においてもより安心です。
40代くらいになると、高血圧や糖尿病などの基礎疾患を持つ人も増えてきます。また、女性の場合だと閉経後に骨粗鬆症になる人も出てきます。
親知らず抜歯は出血を伴う処置です。また、抜歯だけでなく歯茎の切開や骨を削ることも少なくないため、持病がある場合にはそれだけでもリスクになります。
年齢を重ねるほど親知らず抜歯が大変になる理由

年齢を重ねるにつれて歯は硬くなるため、親知らずを抜くタイミングが遅くなるほど抜歯に時間がかかるようになります。
また、20代と30代以降では回復力が違うため、年をとるほど傷口がふさがるまでに時間がかかるようになります。
歯が抜けにくく抜歯が大変になる
骨は年齢を重ねるにつれ硬くなっていきます。また、歯と骨をつないでいる歯根膜の幅が狭くなり、癒着したような状態になってきます。
これらのことから若い頃に比べて歯が抜けにくく、それによって抜歯が長時間にわたってしまうリスクがあります。
抜歯が長時間にわたるとそれだけでも大変ですが、傷口が長時間空気にさらされることで治りが悪くなることにもつながります。
下顎管を傷つけるリスクが大きくなる
親知らずの抜歯が遅くなると、下顎管を傷つけるリスクも大きくなります。
親知らずの根元は年齢を重ねるにつれて、大きな神経が通っている下顎管に近づきます。根元が完成しきっていない段階で抜歯すれば下顎管を損傷するリスクは抑えられますが、下顎管近くで根が完成してしまうと抜歯による損傷のリスクや麻痺のリスクが高くなるのです。
口が開きづらくなっている
年齢を重ねると、お口が開きづらくなることも少なくありません。
ですが親知らず抜歯の際は大きく口を開け続ける必要があります。特に埋もれた下の親知らずを抜く場合には抜歯に時間がかかり、お口を開けるだけでも辛い思いをしてしまうことがあります。
若いうちに親知らずを抜くメリット
「痛い」「怖い」という理由で親知らずの抜歯を避けている方も多いのではないでしょうか?
親知らずは人によってさまざまな生え方をしているので、きちんと歯磨きをしていてもキレイに磨ききれない部分があり他の歯に影響をあたえたり口臭の原因になってしまうこともあります。
若いうちに抜歯することで、さまざまなメリットが得られます。
口臭を予防できる
歯みがきの際に磨き残しがあると、口臭の原因になるプラークという細菌が作られます。
特に横や斜めに生えた親知らずがあると、歯ブラシが入りにくい歯周ポケットができてしまい、磨き残しが出やすいため、口臭につながります。親知らずを抜くと磨き残しを減らすことにつながり、口臭予防になります。
歯周病のリスクが下がる
親知らずが横向きや斜めに生えると、その下へ食べカスが入り込み、歯周病や炎症を起こしやすくなります。
放置すると周りの骨を溶かすこともあり、隣の歯まで抜けてしまうこともあります。親知らずを抜くことで、こうしたリスクを減らすことができます。
むし歯予防になる
親知らずとその隣の歯の隙間に食べカスが溜まるとむし歯になりやすくなります。
症状が進むと隣の歯の根っこ部分もむし歯に侵されてしまい、隣の歯まで抜歯しなくてはならなくなります。また、親知らずの生え方によっては、むし歯治療の妨げになることもあります。
早めに抜歯をすることでそうしたリスクを減らせます。
歯並びを乱すリスクをなくせる
歯が生える際、その向きによっては手前の歯を押す力がかかることがあります。
このような力は手前にある歯すべてにかかってきますので、その状態が長く続くと歯並びが乱れてしまうリスクがあります。若いうちに抜いておくと、このような弊害も未然に防ぐことができます。
親知らずの被害を最小限にできる
若いうちは骨もやわらかいため、歯と骨の癒着もありません。そのため、抜きやすく症状が長引きにくいです。
早めに抜くほど虫歯や歯周病になるリスクを回避でき、親知らずによる被害を最小限に抑えることができます。
30代・40代以降の親知らず抜歯について

30代や40代になってから突然親知らずが生えてくるケースも少なくありません。
「今さら抜いても大丈夫なの?」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、親知らずの抜歯自体に年齢制限はなく、何歳でも可能です。
40代・50代でも親知らずの抜歯は可能
結論からお伝えすると、40代でも親知らずの抜歯は問題なく行えます。
親知らずと言っても、たとえば上の親知らずと下の親知らずでは骨の状態、歯の形も違いますし、埋まり方、歯の状況によっても抜歯の難易度は異なります。
また、健康状態に関しても人それぞれなので、全ての人にとって危険ということはありません。
30代以降に生えてくる兆候に注意
30代・40代で親知らずが生えてくる場合、「なんとなく変だな」といった軽い違和感から気づくケースがよくあります。
一番奥の歯ぐき辺りに「詰まっている感じ」「押されている感覚」が出てきた場合、それは親知らずが動き始めているサインかもしれません。
生えかけの親知らずは、周囲の歯ぐきに炎症を引き起こしやすい傾向があります。特に、部分的にしか顔を出していない状態では、汚れが溜まりやすくなり「智歯周囲炎」と呼ばれる炎症が起きるリスクが高くなることがあります。
抜歯すべきかどうかは専門的な診断が必要
ただし、抜歯した方がいい親知らずかどうかは患者さんでは判断が難しいため、一度歯科医院を受診して相談してみるのがおすすめです。
虫歯や歯周病で状態の悪くなった親知らずを放置すると、悪化して激痛が生じたり、治療が大変になったりします。気になる親知らずは放置しないことが大切です。
当院のCT検査による正確な診断
当院では、親知らずの状態を三次元的に確認できる**歯科用CTを完備**しています。
神経や骨の位置関係を正確に把握したうえで、安全で的確な治療計画をご提案しています。
抜歯が不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。
CT撮影による精密な診断
CT撮影を行って状態を正確に見極め、丁寧に処置します。
保険診療内での対応も可能で、できるだけ腫れにくく負担の少ない抜歯を心がけています。
難症例にも対応
炎症や痛みが出やすい親知らずも、経験豊富な医師が対応いたします。
横向きに埋まっていた親知らずは、抜歯翌日から3~4日程度腫れがみられることが多いですが、徐々にひいていくので心配ありません。
抜歯後の注意点とケア
親知らずを抜く際は麻酔をしているので大きな痛みを感じませんが、人によっては腫れることもあります。
抜歯後の適切なケアが、回復を早めるポイントになります。
痛みへの対処
抜歯当日に痛みがある場合は痛み止めを服用して、なるべく安静に過ごしましょう。
何度もうがいをすると、抜歯後の穴にできたかさぶたが取れて骨がむき出しになる「ドライソケット」になってしまい、激痛を感じることがあります。抜歯後3日間は、患部を触ったり、うがいをしたりするのは避けましょう。
腫れへの対処
通常の向きで生えていた親知らずであれば、腫れる可能性は低いでしょう。
横向きに埋まっていた親知らずは、抜歯翌日から3~4日程度腫れがみられることが多いですが、徐々にひいていくので心配ありません。
抜歯後の食事
抜歯後の食事は、出血がなければ抜歯後30分から可能です。
ただし、麻酔が効いていて感覚が麻痺しているため、抜歯から4時間後までは火傷しないように食べ物の温度に注意し、頬の内側を噛まないようにしながら食べてください。
痛みや腫れがあったり、下に埋まった親知らずを抜いたりした場合は1~2週間程度口を開けにくくなることがあります。その間は柔らかいメニューにし、傷に触れないよう抜歯した反対側で食べるようにしましょう。
口が開けにくいと、ついストローを使いたくなりますが、吸うことで抜歯した部分のかさぶたが取れてしまう可能性があります。ストローは避けて、コップなどを使いましょう。
まとめ
親知らずの抜歯は、骨が柔らかく回復力の高い**10代後半から20代前半が適した時期**です。
年齢が上がるほど抜歯後の回復に時間がかかる傾向がありますが、30代・40代以降でも抜歯は可能です。
当院では、CT検査による正確な診断をもとに、患者さまひとりひとりに合った抜歾時期や治療方法をご提案しています。
親知らずに関するお悩みやご不安がございましたら、まずはお気軽にご相談ください。丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明で、納得のいく治療をご提供いたします。
詳しくは、希望ヶ丘歯科クリニックの公式サイトをご覧ください。
希望ヶ丘歯科クリニック 院長 武川 陽子

メッセージ
郡山市大槻町にある希望ヶ丘歯科クリニックで院長をしております武川陽子です。
私たちは、2001年の開院以来、地域に密着した歯科医院として患者様に寄り添った治療を続けて参りました。
患者様ひとりひとりに合った治療を心掛けており、その治療法の決定のため綿密にカウンセリングしております。
また、治療に関しては、不安を払拭すべく丁寧な説明も心掛けております。
歯の治療に関することなら、まずはご来院ください。
経歴
1992年 鶴見大学歯学部 卒業
1992年 新井矯正歯科(立川市) 勤務
1995年 武川歯科医院(港区) 開院
2001年 希望ヶ丘歯科クリニック 開院
