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親知らずの抜歯タイミングはいつ?適切な時期と判断基準

親知らずとは?基本的な知識
親知らずは、正式には「第三大臼歯」または「智歯」と呼ばれる歯です。
上下左右に1本ずつ、計4本生えるのが一般的ですが、個人差が大きく、4本揃わない方や先天的に親知らずがない方もいらっしゃいます。
多くの場合、10代後半から20代前半にかけて生えてきます。この時期は、親が子どもの歯の生え具合を把握しにくい年齢であることから「親知らず」という名前がついたと言われています。
現代人の顎は昔に比べて小さくなっており、親知らずが生えるスペースが十分にないケースが増えています。そのため、真っすぐに生えず、横向きや斜めに生えてしまうことが多いのです。
実際、正しい位置に生えている親知らずは全体の約3割程度とされており、残りの約7割の方は、親知らずが斜めや横向きに生えていたり、歯ぐきの中に埋まっていたりする状態です。
このような生え方をしている親知らずは、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、隣の歯に悪影響を及ぼすこともあります。
親知らずを抜歯すべきかどうかの判断基準
親知らずは必ずしも抜く必要はありません。
しかし、上下で咬み合っていない場合、歯としての役割を果たしているとは言えないため、抜歯を検討する必要があります。
抜歯が必要なケース
以下のような状態の親知らずは、抜歯を検討すべきと判断されることが多いです。
親知らずが斜めや横向きに生えている場合・・・このような生え方をしていると、隣の歯を押して痛みを引き起こしたり、歯並びに悪影響を及ぼしたりする可能性があります。特に矯正治療を受けている方は、親知らずの影響で歯が再びずれてしまうことがあるため注意が必要です。
親知らずやその周辺が虫歯や歯周病に罹患している場合・・・親知らずは口の中の一番奥にあり、歯磨きが行き届きにくいため、虫歯や歯周病になりやすい傾向があります。一度罹患してしまうと、知らず知らずのうちに症状が進行することが多いため、抜歯が勧められます。
親知らず周辺が繰り返し腫れたり痛んだりする場合・・・親知らずが部分的にしか生えていないと、細菌が溜まりやすく、感染のリスクが高まります。この状態は「智歯周囲炎」と呼ばれ、歯ぐきの腫れや触ると痛いなどの症状が現れます。
親知らずが歯茎や頬の粘膜を傷つけている場合・・・斜めに生えた親知らずによって、頬の内側の粘膜や歯肉を継続的に傷つけてしまう場合は、抜歯した方が良いでしょう。
レントゲンで親知らずの周りに黒い影がある場合・・・これは「含歯性嚢胞」と呼ばれる状態で、親知らずが埋伏している場合に周囲に嚢胞が形成されることがあります。嚢胞は液体が溜まった袋状の構造で、まれに腫瘍に発展することもあるため、外科的な処置が必要です。
抜歯が不要なケース
一方で、以下のような状態であれば、抜歯は必要ありません。
まっすぐに生えて上下で咬み合っている場合・・・親知らずが正常に生えており、他の歯に影響を与えず、咬合に問題がない場合は、抜く必要はありません。
完全に骨の中に埋まっていて、将来的に問題が起こる可能性が低い場合・・・レントゲン撮影で確認し、問題がないと判断された場合は、そのまま様子を見ることができます。
痛みや腫れなどの違和感がなく、日常生活に支障がない場合・・・特に症状がなく、十分に歯磨きができている場合は、定期的な検診で経過を観察することで対応できます。
将来、ブリッジや義歯の支台として利用できる場合・・・親知らずを移植に利用したり、隣の歯を補うために活用できる可能性がある場合は、治療をせずに残しておくという選択肢もあります。
親知らず抜歯の適切なタイミング

親知らずの抜歯は、いつ行うのが最も適切なのでしょうか。
年齢や症状の有無、生活環境などによって、最適なタイミングは異なります。
年齢による違い
一般的に、親知らずの抜歯は若い時期に行う方が、術後の回復が早い傾向があります。
20代前半までは骨の回復力が高く、抜歯後の治癒が比較的スムーズに進みます。また、親知らずの根がまだ完全に形成されていない時期であれば、抜歯の難易度も低くなります。
一方、高齢になると骨の回復力が低下するため、手術後の治癒が遅れることがあります。このような場合は、抜歯のリスクとメリットを慎重に比較検討する必要があります。
症状が出る前に抜くべきか
痛みや腫れが出る前に抜歯を行うことは、理想的なタイミングと言えます。
症状が出てからの抜歯は、炎症がある状態で行うことになるため、術後の痛みや腫れが強くなる可能性があります。また、炎症がひどい場合は、まず抗生物質で症状を抑えてから抜歯を行う必要があり、治療期間が長くなってしまいます。
定期的な歯科検診でレントゲン撮影を行い、親知らずの状態を確認することで、症状が出る前に適切なタイミングで抜歯を計画することができます。
生活スケジュールを考慮したタイミング
親知らずの抜歯後は、腫れや痛みが数日間続くことがあります。
そのため、直近に会議や発表、イベントなどが迫っている場合は、できるだけ避けた方が良いでしょう。抜歯後のスケジュールに余裕をもたせて、ご検討いただくことをおすすめします。
また、妊娠中や授乳中の場合は、麻酔や抗生剤・鎮痛剤を使用するため、可能な限り抜歯を避けます。妊娠を計画されている方は、事前に親知らずの状態を確認し、必要であれば妊娠前に抜歯を済ませておくことをおすすめします。
親知らず抜歯の方法と流れ

親知らずの抜歯は、生え方や位置によって方法が異なります。
ここでは、一般的な抜歯の流れをご説明します。
CT検査による正確な診断
当院では、親知らずの状態を三次元的に確認できる歯科用CTを完備しています。
CT撮影を行うことで、神経や骨の位置関係を正確に把握し、安全で的確な治療計画をご提案することができます。特に、親知らずが深く埋まっている場合や、神経と血管の道(下顎管)と親知らずが重なっている場合は、CT検査が必須となります。
抜歯の手順
親知らずの抜歯は、以下のような手順で行われます。
1. 局所麻酔・・・抜歯部位に局所麻酔をします。表面麻酔や段階的な麻酔方法を取り入れ、治療時の痛みや不安の軽減にも配慮しています。
2. 歯肉の切開・・・必要に応じて、歯肉を切開し、切開した部分の歯肉をめくります。
3. 骨の削除と歯の分割・・・周囲の歯槽骨を一部削って、歯を細かく分割します。
4. 抜歯・・・抜歯器具を用いて歯を抜きます。
5. 洗浄と縫合・・・抜歯した部位の不良な肉芽組織を除去し、お掃除して洗浄します。必要があれば止血剤を入れて、縫合します。
手術時間は一般的に、親知らず1本につきおおよそ30分から1時間程度です。麻酔の効き具合によっては麻酔薬を追加することもありますので、手術中の痛みを気にする心配はほとんどありません。
一度に何本抜けるか
親知らずは、一度に4本同時に抜歯することも可能です。
しかし、長時間に及ぶ手術で患者さまの体力が持たないケースや、親知らずが斜めに生えていて1本抜歯するのに時間がかかる場合もあり、大半は1本から2本ずつ抜歯することになります。
その場合は左右どちらかの上下にかみ合う親知らずを抜歯し、2週間以上開けて反対側の親知らずを抜歯します。そうすることで、手術後の食事や会話などを格段に行いやすくなります。
また、身体への負担が気になる方や痛みに不安を感じている方は、確実に1本ずつ抜歯することをおすすめします。痛みの程度や抜歯にかかる手術時間が短くなることはもちろん、定期的な歯科検診を含め医師に口腔内をチェックしてもらう機会が多くなるため、抜歯後の化膿や痛みが続くなどのトラブルを回避できるメリットがあります。
親知らず抜歯後の注意点とケア方法

親知らずを抜いた後は、適切なケアを行うことで、治癒を早めることができます。
血餅の保護が重要
親知らずを抜いた後には、抜いた親知らずの窪みに「血餅」と呼ばれる血の塊ができます。
この血餅はかさぶたの役割を果たし、傷口をキレイにしっかりと塞ぐ効果があります。血餅は安静時におおよそ24時間かけて作られるため、強く口をゆすぐことは厳禁です。
強く口をゆすいでしまうと、せっかくできた血餅が取れてしまい、傷口から骨が露出する「ドライソケット」と呼ばれる状態になってしまいます。ドライソケットになると、強い痛みが1週間から2週間ほど続き、飲食などによる外からの刺激を受けやすくなります。
抜歯後の食事
抜歯当日のお食事は、麻酔が切れてから食べる方が安全です。
麻酔が残ったまま食事を摂ると、誤って唇や頬を噛んでしまう恐れがあります。麻酔中は感覚が鈍るため、唇や頬を強く噛むと出血や腫れなどの恐れがあり、傷口から感染症を引き起こす可能性があります。
また、抜歯後数日間は、柔らかい食べ物を選び、抜歯した側では噛まないように注意しましょう。熱い食べ物や辛い食べ物は、傷口を刺激する可能性があるため避けた方が良いでしょう。
抜歯後の歯磨き
抜歯後の穴にはどうしても食べカスが入ってしまいますが、抜歯した部分の細菌感染を防ぐためにも、適切な歯磨きが必要です。
ただし、抜歯した部分を直接ブラシで触れないように注意し、周囲の歯を優しく磨くようにしましょう。うがいも強くせず、口に含んだ水を静かに出す程度にとどめてください。
その他の注意点
抜歯後は、以下のような点にも注意が必要です。
激しい運動や入浴は避ける・・・血行が良くなると出血しやすくなるため、抜歯当日は激しい運動や長時間の入浴は避けましょう。
喫煙は控える・・・喫煙は血行を悪くし、治癒を遅らせる原因となります。抜歯後は禁煙することをおすすめします。
処方された薬は指示通りに服用する・・・痛み止めや抗生物質は、医師の指示通りに服用しましょう。
異常を感じたらすぐに相談する・・・抜歯後に強い痛みが続いたり、腫れがひどくなったり、発熱したりした場合は、すぐに歯科医院にご相談ください。
希望ヶ丘歯科クリニックでの親知らず抜歯
当院では、親知らずの難症例にも対応しており、CT撮影を行って状態を正確に見極め、丁寧に処置します。
保険診療内での対応も可能で、できるだけ腫れにくく負担の少ない抜歯を心がけています。
経験豊富な医師による診断
私たちは、2001年の開院以来、地域に密着した歯科医院として患者さまに寄り添った治療を続けて参りました。
患者さまひとりひとりに合った治療を心掛けており、その治療法の決定のため綿密にカウンセリングしております。また、治療に関しては、不安を払拭すべく丁寧な説明も心掛けております。
CT検査による安全な抜歯
当院では、親知らずの状態を三次元的に確認できる歯科用CTを完備しています。
神経や骨の位置関係を正確に把握したうえで、安全で的確な治療計画をご提案しています。抜歯が不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。
広々とした完全個室の診療室
プライバシーに配慮した広々とした完全個室の診療室で、リラックスして治療を受けていただけます。
お子さま連れの方や人目が気になる方にも好評です。ベビーカー対応の広いスペースやキッズスペースも完備しており、小さなお子さま連れのご家族も安心して通院いただけます。
平日19時まで・土曜日も診療対応
当院は、平日が9時から12時、14時から19時まで、土曜日は9時から14時まで対応しており、お仕事帰りや週末にも通院しやすい環境を整えています。
10台分の駐車場を完備しているため、車での通院も便利です。
まとめ
親知らずの抜歯タイミングは、年齢や生え方、症状の有無によって異なります。
痛みや腫れが出る前、または周囲の歯に悪影響を及ぼす前に行うことが理想的です。若い時期に抜歯を行う方が、術後の回復も早く、治療の負担も少なくなります。
親知らずが斜めや横向きに生えている場合、虫歯や歯周病に罹患している場合、繰り返し腫れや痛みがある場合は、抜歯を検討すべきです。一方で、まっすぐに生えて上下で咬み合っている場合や、特に症状がない場合は、抜歯の必要はありません。
当院では、CT検査を用いた正確な診断に基づき、患者さまひとりひとりに合った治療計画をご提案しています。親知らずでお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。
歯の治療に関することなら、まずはご来院ください。詳細は希望ヶ丘歯科クリニックの公式サイトをご覧ください。
希望ヶ丘歯科クリニック 院長 武川 陽子

メッセージ
郡山市大槻町にある希望ヶ丘歯科クリニックで院長をしております武川陽子です。
私たちは、2001年の開院以来、地域に密着した歯科医院として患者様に寄り添った治療を続けて参りました。
患者様ひとりひとりに合った治療を心掛けており、その治療法の決定のため綿密にカウンセリングしております。
また、治療に関しては、不安を払拭すべく丁寧な説明も心掛けております。
歯の治療に関することなら、まずはご来院ください。
経歴
1992年 鶴見大学歯学部 卒業
1992年 新井矯正歯科(立川市) 勤務
1995年 武川歯科医院(港区) 開院
2001年 希望ヶ丘歯科クリニック 開院
