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セレック修復物の精度と耐久性~郡山の歯科医院が解説

セレックとは?最新のデジタル歯科治療
セレックシステムは、ドイツから導入された最先端のデジタル歯科治療技術です。コンピュータ制御によって歯の修復物(詰め物や被せ物)を設計・製作するCAD/CAMシステムを使用しています。従来の治療法とは異なり、不快な歯型取りが不要なのが大きな特徴です。
3D光学カメラで口腔内をスキャンし、患部の歯列をモニター上に再現します。そのデータをもとに、コンピュータの3D画面上で修復物を設計。ミリングマシンがセラミックブロックを削り出して、精密な修復物を作製するのです。
この革新的な技術により、歯科治療の概念が大きく変わりました。患者さんにとっても歯科医師にとっても、多くのメリットをもたらす治療法として注目されています。
セレックの導入率はまだ全国の歯科医院でも約1%程度と言われています。最新のデジタル技術を活用した治療法であり、テレビなどのメディアでも数多く紹介されているほど注目を集めているのです。
セレックシステムの基本的な仕組み
セレックシステムの基本的な仕組みは、「スキャン」「設計」「製作」「装着」という4つのステップで成り立っています。従来の歯科治療では、歯型を取ってから歯科技工所に修復物の作製を依頼するため、完成までに時間がかかっていました。
しかし、セレックでは3D光学カメラで口腔内をスキャンするだけで、わずか数秒で患部の歯列データを取得できます。そのデータをもとに、コンピュータ上で理想的な修復物を設計し、院内のミリングマシンで即座に製作。その日のうちに装着まで完了できるのです。
このデジタルワークフローにより、治療期間の短縮だけでなく、精度の高い修復物の提供が可能になりました。患者さんの負担を減らしながら、より質の高い治療を実現できる画期的なシステムと言えるでしょう。
セレック治療の5つの特徴とメリット

セレック治療には、従来の歯科治療と比較して多くの特徴とメリットがあります。患者さんにとって嬉しいポイントをご紹介します。
最新のデジタル技術を活用したセレック治療は、治療の質を高めながら、患者さんの負担を軽減する革新的な方法です。従来の治療法と比べて、どのような点が優れているのでしょうか。
1. 治療期間の大幅な短縮
セレック治療の最大の魅力は、治療期間の短縮です。従来のセラミック治療では、歯型を取ってから歯科技工所に修復物の製作を依頼するため、完成までに1週間程度かかっていました。その間、患者さんは仮歯で過ごす必要がありました。
しかし、セレック治療では、3D光学カメラでのスキャンからミリングマシンでの製作まで、すべて歯科医院内で完結します。そのため、最短で1日、場合によっては約90分程度で治療が完了することも可能です。忙しい方でも、通院回数を減らせるのは大きなメリットですね。
仮歯を使用する期間がないことで、プラークの侵入による感染リスクも低減できます。従来の治療法では、仮歯の隙間からプラークが入り込み、わずか36時間ほどで象牙質が感染してしまうこともあるのです。
2. 高精度な修復物の実現
セレック治療では、3D光学カメラとコンピュータを使用して修復物を設計・製作するため、非常に高い精度を実現できます。従来のシリコン印象材による型取りと比べて、誤差が少なく、患部にぴったりと適合する修復物が作製可能です。
コンピュータ上で歯の形態や噛み合わせの調整をあらゆる角度から行えるため、理想的な形状の修復物を作製できます。また、規格生産された高品質なセラミックブロックを使用するため、均質で安定した品質の修復物が提供できるのです。
この高精度な修復物により、噛み合わせの問題や違和感を最小限に抑え、より自然な感覚で使用できます。患者さんにとって、長期的な快適さにつながる重要なポイントです。
3. 審美性の高いセラミック素材
セレック治療では、金属ではなくセラミック素材を使用します。セラミックは天然歯に近い色調や透明感を持ち、非常に審美性に優れています。患者さんの歯の色に合わせて、様々な色のセラミックブロックから最適なものを選定できるため、自然で美しい仕上がりになります。
金属の詰め物や被せ物では、時間の経過とともに歯茎が黒ずんでしまうことがありますが、セラミックではそのような心配はありません。また、金属アレルギーのリスクもないため、安心して治療を受けられます。
噛み心地や舌触りも天然歯に近く、違和感なく使用できるのも大きなメリットです。見た目の美しさだけでなく、使用感も自然であることが、患者さんの満足度を高めています。
4. 優れた耐久性と長期的な経済性
セレック治療で使用するセラミックは、耐久性に優れています。スイスの研究データによると、セレックで作製した修復物の10年後の生存率は約95%、18年後でも約84%という高い数値が報告されています。
一方、保険診療の修復物の10年後の生存率は約55%、金属の詰め物の平均寿命は約5.4年、コンポジットレジン(白い詰め物)の平均寿命は約5.2年程度とされています。セレックの修復物は、従来の修復物と比べて約4倍も長持ちする計算になります。
初期費用は保険治療より高くなりますが、長期的に見れば再治療の必要性が低減されるため、結果的に経済的と言えるでしょう。何度も治療を繰り返す負担や費用を考えると、長持ちする治療法を選ぶことは賢明な選択かもしれませんね。
5. 経済的なコスト削減効果
セレック治療では、すべての工程を歯科医院内で完結できるため、歯科技工所への外注費用が不要になります。そのため、高品質なセラミック修復物でありながら、従来のセラミック治療と比べて比較的リーズナブルな価格で提供できるのです。
また、通院回数の減少により、患者さんの時間的・経済的コストも削減できます。仕事や家事で忙しい方にとって、通院回数が少なくて済むことは大きなメリットではないでしょうか。
さらに、長期的な耐久性により再治療の必要性が低減されるため、トータルコストの面でも経済的と言えます。初期投資は少し高くても、長い目で見れば賢い選択になるのです。
セレック治療の流れ~最短1日で完了
セレック治療は、従来の治療法と比べてシンプルで効率的な流れで進みます。最短1日で治療が完了する場合もあり、患者さんの負担を大きく軽減できます。
実際のセレック治療は、どのような流れで進むのでしょうか。一般的な治療の流れを4つのステップでご説明します。
STEP1:3D光学カメラでのスキャン(型取り)
まず、治療する歯を適切に削った後、3D光学カメラを使用して口腔内をスキャンします。従来の治療では、シリコン印象材などを使った型取りが必要でしたが、セレック治療ではカメラで撮影するだけです。
わずか数秒の作業で、患部の歯列データがモニター上に3Dで再現されます。型取り材を口に入れる不快感がなく、嘔吐反射のある方でも安心して治療を受けられます。特に、お口を開けていることが苦手な方には大きなメリットです。
最新のスキャナーでは、従来製品の5倍のデータ量を持ちながら、スキャン時間は1/4に短縮されているものもあります。より高精細な型取りが、あっという間に完了するのです。
STEP2:コンピュータ上での修復物設計
スキャンで得られた3Dデータをもとに、コンピュータ上で修復物を設計します。歯の形態や噛み合わせの調整を、あらゆる角度から行い、理想的な形状に仕上げていきます。
患者さんの口腔内の状況に合わせて、隣接歯や対合歯との関係を考慮しながら、最適な修復物を設計できます。また、患者さんと一緒に画面を見ながら形状を確認できるため、希望や要望を反映しやすいのも特徴です。
設計が完了したら、様々な色のセラミックブロックから、患者さんの歯の色に最も近いものを選定します。天然歯に近い色調や透明感を再現するため、慎重に選ばれます。
STEP3:ミリングマシンによる修復物製作
設計データをもとに、ミリングマシンと呼ばれる機械(CAM)がセラミックブロックを削り出し、修復物を精密に作製します。高精度な機械加工により、設計通りの形状が忠実に再現されます。
規格生産された高品質なセラミックブロックを使用するため、ホコリや気泡の混入がなく、物性が安定しています。そのため、耐久性の高い修復物が作製できるのです。
製作時間は修復物の大きさや複雑さによって異なりますが、一般的には15〜30分程度で完成します。従来の技工所での製作と比べると、圧倒的に短時間で高品質な修復物が得られます。
STEP4:口腔内への装着
完成した修復物を患者さんの口腔内に装着します。先進的な接着技術を用いて、セラミック修復物を歯にしっかりと固定します。接着剤の効果を最大限に引き出せる状態で接着できるため、歯質との接着力は金属と比べて約8倍も強くなると言われています。
装着後は、噛み合わせの最終調整を行い、違和感がないことを確認して治療完了となります。STEP1からSTEP4までの全工程にかかる時間は、多くの場合60〜90分程度です。症例によっては2〜3時間かかる場合もありますが、それでも従来の治療法と比べると大幅に短縮されています。
このように、セレック治療では、スキャンから装着まで一連の流れをその日のうちに完了できるため、患者さんの負担を大きく軽減できるのです。
セレック修復物の耐久性と長期的なメリット
セレック治療の大きな魅力の一つが、修復物の優れた耐久性です。長期間にわたって使用できることで、患者さんにとって多くのメリットがあります。
セレック修復物がなぜ長持ちするのか、そして長期的に見てどのようなメリットがあるのかを詳しく見ていきましょう。
長期的な残存率の高さ
セレック修復物の耐久性は、多くの研究で証明されています。スイスの研究データによると、セレック修復物の10年後の残存率は約95%、18年後でも約84%という驚異的な数値が報告されています。
一方、保険診療の修復物の10年後の残存率は約55%程度とされています。また、メタルインレー(金属の詰め物)の平均寿命は約5.4年、CR充填(白い詰め物)の平均寿命は約5.2年程度です。セレック修復物は、従来の修復物と比べて約4倍も長持ちする計算になります。
約1,000症例のセレック治療の追跡調査においても、9年後の残存率は91.6%、18年後の残存率は84.4%という研究結果が出ています。20年近く使用できる修復物もめずらしくないのです。
むし歯の再発リスクの低減
セレック修復物は、むし歯の再発リスクも低減できます。その理由はいくつかあります。
まず、セラミックは天然歯と同程度にすり減る性質があるため、時間の経過とともに天然歯とセラミックの間に隙間が生じにくいのです。金属の被せ物では、天然歯がすり減っても金属はほとんどすり減らないため、徐々に隙間ができてしまいます。その隙間に歯垢が溜まり、むし歯の原因となることがあります。
また、セレック治療では仮歯を使用する期間がないため、仮歯の隙間からむし歯菌が侵入するリスクを最小限に抑えられます。従来の治療では、仮歯を装着してから最終的な修復物を装着するまでの間に、むし歯菌が侵入してしまうことがあるのです。
さらに、セラミックは金属と比べて歯質との接着力が高いため、修復物と歯の間に隙間ができにくく、むし歯菌の侵入を防ぐことができます。
長期的な経済性と患者負担の軽減
セレック修復物の優れた耐久性は、長期的な経済性にもつながります。初期費用は保険治療より高くなりますが、長期的に見れば再治療の必要性が低減されるため、結果的に経済的と言えるでしょう。
何度も治療を繰り返す負担や費用を考えると、長持ちする治療法を選ぶことは賢明な選択です。また、再治療のたびに歯を削る必要があり、その度に歯の寿命が短くなってしまいます。セレック修復物なら、再治療の回数を減らせるため、歯の寿命を延ばすことにもつながるのです。
さらに、通院回数の減少により、患者さんの時間的・精神的負担も軽減できます。歯科治療に対する不安や恐怖を感じる方にとって、通院回数が少なくて済むことは大きなメリットではないでしょうか。
セレック治療の適応症例と注意点
セレック治療は多くのメリットがある一方で、すべての症例に適しているわけではありません。どのような場合にセレック治療が向いているのか、また注意すべき点について解説します。
セレック治療を検討する際には、自分の症状や希望に合っているかどうかを、歯科医師としっかり相談することが大切です。
セレック治療がおすすめな方
セレック治療は、以下のような方におすすめです。
まず、銀歯を白くしたい方には最適な治療法です。金属の詰め物や被せ物を使用している方で、見た目を改善したいと考えている場合、セレック治療で自然な白い歯に変えることができます。
また、金属アレルギーの方にもおすすめです。セラミックは金属を含まないため、金属アレルギーの心配がなく安心して治療を受けられます。皮膚科で金属アレルギーと診断された方や、口腔内の金属が原因と思われる症状がある方には、特に適しています。
治療期間を短縮したい方、通院回数を減らしたい方にも向いています。忙しくて何度も通院できない方や、できるだけ早く治療を完了させたい方には、最短1日で完了するセレック治療が大きなメリットとなるでしょう。
さらに、より精密な詰め物・被せ物を希望する方にも適しています。3D光学カメラとコンピュータを使用した高精度な設計・製作により、従来の方法よりも精密な修復物を提供できます。
セレック治療の限界と注意点
セレック治療にも、いくつかの限界や注意点があります。
まず、保険適用外の自費診療となるため、保険診療と比べて費用が高くなります。長期的には経済的ですが、初期費用の負担を考慮する必要があります。
また、強い食いしばりや歯ぎしりがある方は、セラミックが割れる可能性があります。歯ぎしりなどの指摘を受けたことがある方は、事前に歯科医師に相談し、必要に応じてマウスピースなどの対策を検討する必要があるでしょう。
さらに、セレックシステムの特性上、ブリッジや複雑な形状の修復には不向きな場合があります。多数の歯を連結する必要がある場合や、非常に複雑な形状が求められる場合は、従来の方法が適している可能性があります。
前歯の修復については、色調の再現性の観点から、歯科技工士による手作業の方が自然な仕上がりになる場合があります。セレックでも一定の審美性は確保できますが、前歯の審美性を最優先する場合は、歯科医師と相談して最適な方法を選ぶことが大切です。
セレック治療後のケアと定期検診の重要性
セレック修復物は耐久性に優れていますが、適切なケアと定期的な検診が重要です。
日々のブラッシングや歯間清掃をしっかり行い、口腔内を清潔に保つことが大切です。セラミックはむし歯になりませんが、修復物と歯の境目からむし歯になる可能性があるため、丁寧な清掃が必要です。
また、定期的な検診を受けることで、問題が小さいうちに発見・対処できます。セレック修復物の状態や噛み合わせの確認、クリーニングなどを定期的に行うことで、長期間にわたって快適に使用できるでしょう。
万が一、むし歯の再発が起きた場合は、早期に治療を受けることが重要です。セレック修復物自体の耐久性は高いですが、下の歯がむし歯になると、修復物も再作製が必要になる場合があります。
まとめ~セレック治療で叶える健康で美しい歯
セレック治療は、最新のデジタル技術を活用した革新的な歯科治療法です。治療期間の短縮、高精度な修復物の実現、審美性の向上、優れた耐久性など、多くのメリットがあります。
特に、10年後の残存率約95%、18年後でも約84%という高い耐久性は、従来の修復物と比べて約4倍も長持ちする計算になります。長期的に見れば、再治療の必要性が低減されるため、結果的に経済的で、患者さんの負担も軽減できるのです。
セレック治療は、銀歯を白くしたい方、金属アレルギーの方、治療期間を短縮したい方、より精密な修復物を希望する方など、様々なニーズに応える治療法と言えるでしょう。
ただし、すべての症例に適しているわけではないため、自分の症状や希望に合っているかどうかを、歯科医師としっかり相談することが大切です。
当院では、患者さん一人ひとりの状態や希望に合わせて、最適な治療法をご提案しています。セレック治療に興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。健康で美しい歯を長く維持するお手伝いをさせていただきます。
詳しい情報や治療についてのご質問は、お電話(024-951-0002)でも受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
健康で美しい歯は、自信に満ちた笑顔につながります。最新のデジタル技術を活用したセレック治療で、あなたの理想の歯を実現しませんか?
ホワイトニング セレック 希望ヶ丘歯科では、患者さんに寄り添った丁寧な診療を心がけております。セレック治療についてのご相談も、どうぞお気軽にお問い合わせください。
希望ヶ丘歯科クリニック 院長 武川 陽子

メッセージ
郡山市大槻町にある希望ヶ丘歯科クリニックで院長をしております武川陽子です。
私たちは、2001年の開院以来、地域に密着した歯科医院として患者様に寄り添った治療を続けて参りました。
患者様ひとりひとりに合った治療を心掛けており、その治療法の決定のため綿密にカウンセリングしております。
また、治療に関しては、不安を払拭すべく丁寧な説明も心掛けております。
歯の治療に関することなら、まずはご来院ください。
経歴
1992年 鶴見大学歯学部 卒業
1992年 新井矯正歯科(立川市) 勤務
1995年 武川歯科医院(港区) 開院
2001年 希望ヶ丘歯科クリニック 開院
現在に至る
