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審美治療で使うセラミックの種類〜素材別の特徴と選び方

セラミック治療とは?審美歯科における役割
「銀歯が目立って気になる」「もっと自然な白い歯にしたい」・・・このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
セラミック治療は、陶材を使用した審美性の高い歯科治療です。従来の銀歯や保険適用のプラスチック素材とは異なり、天然歯に近い透明感と自然な白さを再現できることが最大の特徴です。虫歯治療だけでなく、過去に装着した金属の詰め物や被せ物の交換、変色した歯の治療、歯並びや歯の形態の改善など、幅広い用途で使用されています。
セラミックの素材は陶器と同じ陶材でできており、洗面所やお皿などに使われている素材と同様のものです。この素材を歯科用に加工することで、従来の歯と同じく自然な輝きを実現し、審美治療に最適な材料となっています。
当院では、2001年の開院以来、患者様ひとりひとりに合った治療を心掛けており、審美治療においても経験豊富な歯科技工士と連携し、色・形・質感までこだわった治療を行っています。
セラミックの主な種類と特徴
審美治療で使用されるセラミックには、複数の種類があります。それぞれに特徴があり、審美性、耐久性、費用が異なります。
オールセラミック
金属やプラスチックを一切使用せず、セラミックのみで作られた素材です。
メリット
- 天然歯に近い透明感と自然な見た目を再現できる
- 歯と歯茎の境目もきれいに仕上がる
- 汚れが付着しにくく、長期間にわたって色調が維持される
- 金属アレルギーのリスクがない
- 前歯など目立つ部分の治療に最適
デメリット
- 強い衝撃を受けたときには割れることがある
- 長期間の歯ぎしりには注意が必要
オールセラミックは、透明感が高く、天然歯との見分けがつかないほど自然に仕上がります。見た目を大切にしたい方や前歯の治療におすすめです。
ジルコニアセラミック
「白い人工ダイヤモンド」とも呼ばれるジルコニアを使用した素材です。内側のフレームにジルコニアを使用し、表面にセラミックを盛り付けた構造になっています。
メリット
- 金属と同等の強度を持ち、割れや欠けにくい
- 変色せず、透明感のある美しさを長期間維持できる
- 噛む力が強い奥歯にも使用できる
- 金属アレルギーの心配が少ない
- 耐久性が高く、長期間の使用に耐えられる
デメリット
- オールセラミックと比べると透明感がやや劣る場合がある
ジルコニアセラミックは、強度と審美性を兼ね備えた、現時点での最良の治療法のひとつです。高い強度を求める方や、奥歯の治療におすすめです。
ハイブリッドセラミック
セラミックと歯科用プラスチック(レジン)を混合した素材です。
メリット
- セラミックに近いレベルの美しさを再現できる
- 柔軟性があり、噛み合わせの調整がしやすい
- セラミックよりやわらかく、噛み合う歯を傷つけない
- 歯ぎしりや食いしばりの癖がある方に適している
- 保険適用される場合もあり、費用が抑えられる
- 金属アレルギーのリスクがない
デメリット
- 時間の経過で若干変色する可能性がある
- すり減りがやや早い
- 強い衝撃を受けたときには割れることがある
ハイブリッドセラミックは、費用と機能のバランスを重視する方におすすめです。
メタルボンド
内側のフレームに金属を使用し、外側の材料にセラミックを焼き付けた被せ物です。
メリット
- 天然歯に近い審美性を再現できる
- 金属フレームにより耐久性が高い
- 汚れが付着しにくい
- 強度が高く、奥歯の治療に適している
デメリット
- 金属アレルギーのリスクがある
- 金属部分が見える可能性がある
- 歯茎を黒く変色させることがある
メタルボンドは、強度を重視する奥歯の治療におすすめですが、金属アレルギーのある方には不向きです。
e-max(イーマックス)
二ケイ酸リチウムガラスという材料のみを使用した、セラミックの一種です。
メリット
- 透明感に長けた自然な美しさを再現できる
- オールセラミックよりも高い透明感と耐久性がある
- 天然歯との境目もきれいに仕上がる
- 汚れが付着しにくい
- 金属アレルギーのリスクがない
デメリット
- 強い衝撃を受けたときには割れることがある
e-maxは、透明感のある自然な美しさを求める方におすすめです。
銀歯とセラミックの違い
銀歯は保険治療で使用される金銀パラジウム合金で、安価で強度が高いことから積極的に使用されてきました。しかし、審美治療で使用されるセラミックとは、いくつかの点で大きな違いがあります。
見た目の違い
セラミックは天然歯に近い色や透明感があり、周囲の歯と自然に馴染みます。一方、銀歯は金属特有の光沢があり、笑ったときや話すときに目立ちやすい傾向があります。治療部分が銀色となるため、審美的観点では課題があります。
接着部分の破損リスク
銀歯は熱で膨張し、冷やすと縮むという性質を持つため、生活しているうちに接着部分に使用されている接着剤が破損する場合があります。また、咀嚼や食いしばりなどの強い力でゆがみや変形が起こることで、接着部分に隙間ができるケースもあります。
接着部分が破損すると、隙間から徐々に虫歯菌が入り、知らない間に虫歯が進行する原因となります。接着部分のわずかな破損は気づかないことが多く、銀歯が外れるころには虫歯が神経に到達していることもめずらしくありません。
その点、セラミックの場合は熱や咬合力による変形に強いため、接着部分の破損が生じにくいことが特徴です。接着剤も、強度の高い材料を使用します。
金属アレルギーのリスク
銀歯の素材として使用される金属(パラジウム)は、唾液や飲食物に含まれる酸やアルカリにさらされることで、少しずつ金属イオンとして溶け出します。パラジウムは、金属アレルギーの原因となりやすいと言われている金属です。
銀歯を長期的に装着していると、金属イオンとして溶け出したパラジウムが体内に蓄積し、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。セラミックは金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がありません。
歯茎の黒ずみ
銀歯から溶け出した金属イオンが歯茎に沈着すると、歯茎が黒く変色することがあります。これを「ブラックマージン」と呼びます。セラミックは金属を使用していないため、このような歯茎の黒ずみが起こりません。
むし歯の再発リスク
セラミックは歯にしっかり接着され、隙間ができにくいため、むし歯の再発リスクが抑えられます。銀歯は時間の経過とともに接着部分に隙間ができやすく、二次むし歯の原因になることがあります。
セラミック治療のメリット

セラミック治療には、銀歯や保険適用のプラスチック素材にはない、多くのメリットがあります。
自然で美しい白い歯を手に入れられる
セラミックは、透明感のある自然な白さを再現できます。天然歯との見分けが困難なほど、自然に仕上がります。保険の虫歯治療でも白いプラスチックを使用できることがありますが、プラスチックではペタッとした白さの再現に留まり、天然歯ではないことが見て分かります。
一方でセラミックは、透明感のある白さを再現でき、天然歯との見分けが困難なほど自然に仕上がります。口元が明るくなるため、相手に与える印象が変わります。
着色汚れやバイ菌が付きづらい
セラミックは、汚れが付着しにくい性質があります。これは、セラミックの表面が非常に滑らかで、細菌や色素が沈着しにくいためです。銀歯やプラスチックは細菌が付着しやすいため、むし歯の再発リスクも高くなります。
劣化しにくい
セラミックは、治療直後の色調が長期間にわたって維持されます。これは、セラミックに汚れが付着しにくく、色素が沈着しにくい性質があるためです。変色しやすい白いプラスチックと比べると、長く使うほどにその差がはっきりと表れます。
セラミックは、プラスチックよりもはるかに硬く、すり減りにくい素材です。金属のような溶け出しも起こらず、安定した性質を持つため、長く使用することができます。
二次カリエスが起こらない
セラミックは歯にしっかり接着され、隙間ができにくいため、むし歯の再発(二次カリエス)リスクが抑えられます。審美治療を得意とするクリニックでは、接着システム、接着剤、内面処理剤などのさまざまな素材にこだわって使用しています。品質の高い素材を利用するほど、治療の精度は大きく異なります。
他の歯や体への負担が少ない
セラミックは、すり減りやすいプラスチックと、噛み合う歯を傷つけやすい金属のちょうど中間の硬度を持っています。そのため、噛み合う歯を傷つけにくく、他の歯への負担が少ないと言えます。
また、セラミックには金属が使用されていません。金属の溶け出しによる金属アレルギーや歯茎の黒ずみなどの心配がありません。長期間使用しても変色したり、有害物質が溶け出したりすることがないため、安心して使用することができます。
セラミック治療のデメリットと注意点

セラミック治療には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットや注意点もあります。
硬い材質のため衝撃で割れることもある
セラミックは硬い素材ですが、強い衝撃を受けたときには割れることがあります。特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は注意が必要です。ただし、ハイブリッドセラミックは柔軟性があるため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方に適しています。
歯を削る量が多い
セラミックの被せ物を装着する場合、十分な厚みを確保するために、歯を削る量が多くなることがあります。ただし、当院では可能な限り天然歯を残すことを目標としており、必要以上に歯を削ることを避けています。
かかる費用が高い
セラミック治療のほとんどは保険適用外の自費診療であるため、保険治療に比べて患者様の負担が高額になります。ただし、長期的な視点で見ると、セラミックは劣化しにくく、むし歯の再発リスクも低いため、結果的にコストパフォーマンスが高いと言えます。
当院では、患者様のご要望やお口の状況、ライフスタイルに合わせて、最適な治療方法をご提案しています。費用について不安のある方も、安心してご相談いただける体制を整えています。
ご自身に合ったセラミックの選び方
セラミックは種類によって特徴が異なるため、患者様のご希望や治療の目的に合わせて選ぶことが大切です。
審美性を重視する方
オールセラミックやe-maxがおすすめです。透明感が高く、天然歯に近い自然な仕上がりを再現できます。見た目を大切にしたい方や前歯の治療に最適です。
費用と機能のバランスを重視する方
ハイブリッドセラミックがおすすめです。セラミックとプラスチックを組み合わせた素材で、適度な耐久性と柔軟性があります。保険適用となるケースもあり、費用を抑えたい方におすすめです。
強度を重視する奥歯の治療
メタルボンドやジルコニアセラミックがおすすめです。金属のフレームで補強された高強度な素材で、噛む力が強くかかる奥歯に適しています。ただし、メタルボンドは金属アレルギーのある方には不向きです。
金属アレルギーがある方・高い強度を求める方
ジルコニアセラミックがおすすめです。とても硬く、耐久性が高い素材です。金属を使わず、奥歯にも使用できるため、アレルギーが心配な方にもおすすめです。
当院では、初診のカウンセリングで患者様の症状についてはもちろん、患者様の治療に対してのご要望をお聞きし、不安なく治療に進めるよう、分かりやすく丁寧な説明をいつも心掛けています。どのセラミックにするのか、実物を手に取って確認しながらお決めいただけます。
当院のセラミック治療の特徴
希望ヶ丘歯科クリニックでは、患者様のお口の健康を「治療・予防・審美」の3つの視点から総合的に考えた歯科医療を提供しています。
経験豊富な技工士と連携した精度の高い審美治療
当院では、経験豊富な歯科技工士と連携し、色・形・質感までこだわった審美治療を行っています。詰め物や被せ物を製作する際には、歯の形や色だけでなく、お顔全体との調和も考慮します。「自分の歯のように自然な仕上がり」を求める方におすすめです。
セレックシステムによる1dayトリートメント
当院では、歯科用CAD/CAMシステム「セレック(CEREC AC)」を導入しています。お口の中のデータを3Dコンピューターで読み取り、セラミックブロックから削り出す最新のシステムです。コンピューター(セレック)で作ることにより、従来は最低でも10万円以上かかったオールセラミッククラウンを、短時間で製作することが可能です。
丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明
当院では、初診時には時間をしっかり確保し、不安や疑問をじっくりお聞きします。治療前には口腔内の状態を丁寧に検査し、症状の原因や進行状況をわかりやすくご説明したうえで、無理のない治療計画をご提案します。
セラミックを使用した審美歯科治療を受ける場合、「接着剤の付きにくさ」と「形の作りづらさ」などを解決できる歯科医院を選ぶことが重要です。当院では、接着システム、接着剤、内面処理剤などのさまざまな素材にこだわって使用しています。
保証制度のご案内
審美治療のほとんどは保険適用外の自費診療であるため、保険治療に比べて患者様の負担が高額になります。当院では、審美治療に対して保証制度を用意しており、治療後も安心してお過ごしいただけます。
まとめ
審美治療で使用されるセラミックには、オールセラミック、ジルコニアセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、e-maxなど複数の種類があります。
それぞれの審美性、耐久性、費用の違いを理解し、ご自身の症状や希望に合った素材を選ぶことが大切です。
セラミック治療は、天然歯に近い透明感と自然な白さを再現でき、金属アレルギーのリスクもなく、長期間にわたって美しさを維持できる優れた治療法です。一方で、強い衝撃で割れることがある、費用が高額になるなどのデメリットもあります。
当院では、患者様ひとりひとりに合った治療を心掛けており、経験豊富な歯科技工士と連携し、色・形・質感までこだわった審美治療を行っています。初診のカウンセリングでは、患者様の症状についてはもちろん、患者様の治療に対してのご要望をお聞きし、不安なく治療に進めるよう、分かりやすく丁寧な説明をいつも心掛けています。
「銀歯が気になる」「もっと自然な白い歯にしたい」とお考えの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。患者様に最適なセラミック治療をご提案いたします。
詳しくは、希望ヶ丘歯科クリニックの公式サイトをご覧ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。
希望ヶ丘歯科クリニック 院長 武川 陽子

メッセージ
郡山市大槻町にある希望ヶ丘歯科クリニックで院長をしております武川陽子です。
私たちは、2001年の開院以来、地域に密着した歯科医院として患者様に寄り添った治療を続けて参りました。
患者様ひとりひとりに合った治療を心掛けており、その治療法の決定のため綿密にカウンセリングしております。
また、治療に関しては、不安を払拭すべく丁寧な説明も心掛けております。
歯の治療に関することなら、まずはご来院ください。
経歴
1992年 鶴見大学歯学部 卒業
1992年 新井矯正歯科(立川市) 勤務
1995年 武川歯科医院(港区) 開院
2001年 希望ヶ丘歯科クリニック 開院
