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ホワイトニングは自宅で十分?医師が語る意外な事実
ホワイトニングで悩む前に知っておきたい基礎知識
歯の白さって、気になりますよね。私も歯科医師として多くの患者さんから「歯を白くしたい」という相談を受けます。特に最近は、自宅でできるホワイトニング製品が増えてきたこともあり、「わざわざ歯医者に行かなくても自宅で十分なのでは?」と考える方も多いようです。
歯の黄ばみや変色は年齢とともに進行するもので、どんなに丁寧に歯磨きをしていても避けられないことがほとんどです。コーヒーや紅茶、タバコなどの嗜好品も歯の着色の原因となります。
ホワイトニングには大きく分けて「ホームホワイトニング」と「オフィスホワイトニング」の2種類があります。どちらが自分に合っているのか、本当に効果があるのか、気になるところではないでしょうか?
私は歯科医師として25年以上の経験がありますが、この記事では歯科医院で行うホワイトニングと自宅でできるホワイトニングの違いや効果、そして意外と知られていない事実についてお話しします。
あなたに最適なホワイトニング方法を選ぶための参考になれば幸いです。

ホームホワイトニングとは?自宅でできる歯の漂白法
ホームホワイトニングとは、歯科医院で作製した自分専用のマウスピースと専用の薬剤を使って、自宅で行うホワイトニング方法です。短い説明ですが、実はここに大きなポイントがあります。
「自宅でできる」というと市販のホワイトニング製品と混同されがちですが、ホームホワイトニングは歯科医師の管理下で行う医療行為です。まずは歯科医院でカウンセリングを受け、あなたの歯に合わせたマウスピースを作製します。
ホームホワイトニングで使用する薬剤の主成分は「過酸化尿素」です。この成分が歯の内部に浸透して、着色の原因となる物質を分解します。薬剤の濃度は10%程度と比較的低めに設定されており、歯や歯茎への刺激を抑えながら効果を発揮できるようになっています。
実際の使用方法はとても簡単です。マウスピースに薬剤を入れ、1日2時間程度装着します。これを2週間ほど続けることで、徐々に歯が白くなっていきます。
私の患者さんの中には、「毎日続けるのが面倒」という理由でホームホワイトニングをサボってしまう方もいます。確かに、忙しい日々の中で毎日時間を確保するのは大変かもしれません。
でも、ちょっと考えてみてください。テレビを見ながら、本を読みながら、あるいはスマホを見ながらでも、マウスピースを装着することはできるんです。
ホームホワイトニングの最大の特徴は、自分のペースで行えることと、効果が長続きすることです。歯の内部からじっくりと白くしていくので、一度白くなった歯の色は比較的長く維持されます。
オフィスホワイトニングの特徴と効果
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行う専門的なホワイトニング方法です。歯に高濃度の薬剤(主に過酸化水素)を塗布し、特殊な光を当てて化学反応を促進させます。
一回の治療時間は30分〜60分程度で、すぐに効果を実感できるのが大きな特徴です。忙しい方や、結婚式などのイベント前に短期間で歯を白くしたい方に人気があります。
私が歯科医師として患者さんにオフィスホワイトニングを提供する際、必ず説明するのが「即効性と持続性のバランス」についてです。オフィスホワイトニングは確かに即効性がありますが、その分、効果の持続期間はホームホワイトニングよりも短い傾向があります。
なぜなら、オフィスホワイトニングでは高濃度の薬剤を使用するため、歯の表面を中心に漂白効果が現れます。一方、ホームホワイトニングは低濃度の薬剤を長時間かけて使用するため、歯の内部まで薬剤が浸透し、より長く効果が持続するのです。
「一回で白くなるなら、オフィスホワイトニングの方がいいじゃないか」と思われるかもしれません。
でも、実はそう単純ではないんです。個人差はありますが、オフィスホワイトニングだけでは、多くの場合1〜3回の施術が必要になります。また、効果を維持するためには定期的なメンテナンスも必要です。
オフィスホワイトニングの費用は、歯科医院によって異なりますが、一般的に1回あたり15,000円〜50,000円程度です。複数回の施術が必要な場合は、それなりの費用がかかることを覚悟しておく必要があります。
自宅と歯科医院、どちらのホワイトニングが効果的?
「結局、どちらのホワイトニング方法が良いの?」という疑問にお答えしましょう。実は、これには明確な答えがありません。それぞれの方法に長所と短所があり、あなたの状況や目標によって最適な選択は変わってきます。
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの主な違いを比較してみましょう。
効果が現れるまでの時間
オフィスホワイトニングは1回の施術でも効果を実感できますが、理想の白さを得るためには複数回の施術が必要なことが多いです。一方、ホームホワイトニングは効果が現れるまでに1〜2週間ほどかかりますが、じっくりと歯の内部から白くしていくため、効果が長続きします。
費用の違い
費用面では、ホームホワイトニングの方が総合的にはリーズナブルです。マウスピース作製とホワイトニングジェルの費用を合わせても、オフィスホワイトニングを複数回受ける費用よりも安くなることが多いです。
ホームホワイトニングの初期費用は、マウスピース製作代が約20,000円程度、ホワイトニングジェルが1本3,000円程度です。一方、オフィスホワイトニングは1回あたり30,000円程度かかります。
手間と継続性
ホームホワイトニングは毎日の継続が必要です。忙しい方や面倒くさがりの方には、定期的に歯科医院に通うオフィスホワイトニングの方が向いているかもしれません。
私の臨床経験から言うと、ホームホワイトニングを始めても途中で挫折してしまう患者さんは少なくありません。「今日はいいか」と思ってサボってしまうと、なかなか効果が出ないこともあります。
あなたは継続して取り組める性格ですか?

意外と知られていないホワイトニングの真実
ここからは、私が歯科医師として25年以上の経験の中で感じてきた、ホワイトニングに関する意外な事実をいくつかお伝えします。
すべての歯が同じように白くなるわけではない
これは多くの患者さんが誤解していることですが、ホワイトニングでは、すべての歯が均一に白くなるわけではありません。特に、詰め物や被せ物(クラウン)は、ホワイトニングの効果を受けません。
前歯に大きな詰め物がある場合、周りの歯だけが白くなり、かえって目立ってしまうことがあります。このような場合は、ホワイトニング後に詰め物を新しく作り直す必要があるかもしれません。
知覚過敏が起こることがある
ホワイトニングの副作用として、一時的な知覚過敏(歯がしみる症状)が起こることがあります。特に高濃度の薬剤を使用するオフィスホワイトニングでは、この症状が出やすい傾向があります。
私のクリニックでは、知覚過敏を予防するために、ホワイトニング前後に専用のジェルを使用したり、低濃度から徐々に濃度を上げていくなどの工夫をしています。
もし知覚過敏が気になる方は、ホームホワイトニングから始めるのがおすすめです。自分のペースで調整できるので、しみる症状が出たら一時中断することもできます。
効果には個人差がある
これは非常に重要なポイントですが、ホワイトニングの効果には大きな個人差があります。同じ方法で同じ期間行っても、人によって白くなる度合いは異なります。
歯の黄ばみの原因(加齢、喫煙、食習慣など)や歯の質によって、ホワイトニングの効果は変わってきます。特に、加齢による黄ばみは比較的ホワイトニングの効果が出やすいですが、テトラサイクリン(抗生物質)による着色は効果が出にくいことが知られています。
私がいつも患者さんに伝えているのは、「ホワイトニングは魔法ではない」ということです。現実的な期待値を持つことが大切です。
ホワイトニングの効果を長持ちさせるコツ
せっかくホワイトニングをしても、その効果を維持できなければ意味がありません。ここでは、ホワイトニング効果を長持ちさせるためのコツをいくつかご紹介します。
着色しやすい食べ物・飲み物を控える
コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、醤油などの色の濃い食べ物や飲み物は、歯を着色させる原因となります。特にホワイトニング直後は歯の表面が敏感になっているため、これらの摂取を控えることが重要です。
どうしても飲みたい場合は、ストローを使うか、飲んだ後にすぐに水でうがいをするといいでしょう。
禁煙する
タバコはニコチンやタールによって歯を黄ばませる大きな原因です。ホワイトニングの効果を長持ちさせたいなら、禁煙を検討してみてはいかがでしょうか。
私の患者さんの中には、「歯が白くなったのを機に禁煙に成功した」という方もいます。白い歯を維持することが、禁煙のモチベーションになることもあるんです。
定期的なメンテナンス
ホワイトニングの効果は永久的ではなく、徐々に元の色に戻っていきます。効果を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。
ホームホワイトニングの場合は、3〜6ヶ月ごとに1〜2日程度のタッチアップ(再ホワイトニング)を行うことで、白さを維持できます。オフィスホワイトニングの場合は、半年〜1年ごとに再度施術を受けることをおすすめします。
また、定期的な歯科検診と歯のクリーニングも、ホワイトニング効果を維持するために重要です。プロによるクリーニングで、日常のブラッシングでは落としきれない着色汚れを除去することができます。

ホワイトニングに関するよくある質問
最後に、患者さんからよく受ける質問とその回答をまとめました。ホワイトニングを検討されている方の参考になれば幸いです。
ホワイトニングは歯を傷めませんか?
適切な方法で行えば、ホワイトニングは歯を傷めることはありません。ただし、過度なホワイトニングや不適切な方法で行うと、エナメル質にダメージを与える可能性があります。
特に市販のホワイトニング製品には注意が必要です。歯科医師の管理下で行うホワイトニングと違い、専門的な診断なしに使用すると、思わぬトラブルを引き起こすことがあります。
妊娠中や授乳中でもホワイトニングはできますか?
妊娠中や授乳中のホワイトニングは、安全性の観点から一般的には推奨されていません。薬剤の影響については十分な研究がなされていないため、妊娠・授乳期間が終わってからホワイトニングを行うことをおすすめします。
私のクリニックでも、妊娠中や授乳中の患者さんからホワイトニングの相談を受けることがありますが、このような場合は必ず延期をお願いしています。赤ちゃんの健康を第一に考えることが大切です。
市販のホワイトニング製品は効果がありますか?
市販のホワイトニング製品(歯磨き粉、マウスウォッシュ、ホワイトニングキットなど)は、歯科医院で行うホワイトニングと比べると効果は限定的です。
市販製品の多くは、表面の着色を除去する効果はありますが、歯の内部からの漂白効果は期待できません。また、薬剤の濃度が低いため、効果が出るまでに時間がかかることが多いです。
ただし、軽度の着色であれば、市販のホワイトニング製品でも一定の効果を得られることはあります。費用対効果を考えると、まずは市販製品を試してみて、効果が不十分であれば歯科医院でのホワイトニングを検討するという方法もあります。
まとめ:あなたに最適なホワイトニング方法は?
ここまで、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違いや特徴、効果を長持ちさせるコツなどについてお話ししてきました。では、あなたにはどちらのホワイトニング方法が適しているのでしょうか?
結論から言うと、それはあなたの状況や目標、ライフスタイルによって異なります。以下のポイントを参考にしてみてください。
ホームホワイトニングが向いている方:
- 自分のペースでホワイトニングを進めたい方
- 費用を抑えたい方
- 効果の持続性を重視する方
- 知覚過敏(歯がしみる症状)が心配な方
- 継続して取り組める方
オフィスホワイトニングが向いている方:
- 短期間で効果を得たい方(結婚式や就職活動などのイベント前)
- 自分で毎日ケアする時間や手間をかけたくない方
- 確実な効果を専門家の管理下で得たい方
- 歯並びが悪く、マウスピースが合わない可能性がある方
また、両方を組み合わせる「デュアルホワイトニング」という方法もあります。まずオフィスホワイトニングで短期間で効果を出し、その後ホームホワイトニングで効果を維持するという方法です。
いずれにしても、ホワイトニングを始める前に、必ず歯科医師に相談することをおすすめします。あなたの歯の状態や目標に合わせた最適なホワイトニング方法を提案してもらえるでしょう。
白い歯は、笑顔に自信をもたらし、第一印象を良くする効果があります。ホワイトニングで理想の白さを手に入れて、もっと自信を持って笑顔になりましょう!
当院では、患者さん一人ひとりに合わせたホワイトニングプランをご提案しています。気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
詳しくは希望ヶ丘歯科クリニックのホームページをご覧いただくか、お電話でお問い合わせください。あなたの理想の白い歯を一緒に目指しましょう。
院長 武川 陽子

メッセージ
郡山市大槻町にある希望ヶ丘歯科クリニックで院長をしております武川陽子です。
私たちは、2001年の開院以来、地域に密着した歯科医院として患者様に寄り添った治療を続けて参りました。
患者様ひとりひとりに合った治療を心掛けており、その治療法の決定のため綿密にカウンセリングしております。
また、治療に関しては、不安を払拭すべく丁寧な説明も心掛けております。
歯の治療に関することなら、まずはご来院ください。
経歴
1992年 鶴見大学歯学部 卒業
1992年 新井矯正歯科(立川市) 勤務
1995年 武川歯科医院(港区) 開院
2001年 希望ヶ丘歯科クリニック 開院
現在に至る
