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親知らずの手前の歯が虫歯になるのはなぜ?気づきにくい理由と、進み具合で変わる治療の選択肢

親知らずのすぐ手前の歯は、鏡で見てもよく分からず、痛みがないまま過ぎてしまうこともあります。「親知らずがあると手前の歯が虫歯になりやすい」と聞いて、気になっている方もいるかもしれません。
この記事でわかること
- 親知らずの手前の歯に虫歯ができやすい理由
- 手前の歯の虫歯に気づくきっかけと、歯科医院での確認方法
- 虫歯の進み具合に応じた治療と、親知らずの扱いの考え方
目次
気になる点は、診察で確かめられます希望ヶ丘歯科クリニックでは親知らずの抜歯のご相談を受け付けています。WEBからご都合のよい日時を選べます。
WEB予約はこちら →024-951-0002親知らずの手前の歯に虫歯ができやすいのは、歯と歯の間に汚れが残りやすい形になるから
親知らずと手前の歯の位置関係
親知らずは、歯列のいちばん奥に生える「第三大臼歯」です。そのすぐ手前には第二大臼歯があり、この記事ではこの歯を「手前の歯」と呼びます。親知らずは顎の奥のかぎられたスペースに生えてくるため、まっすぐ生えるとは限りません。手前の歯に寄りかかるような向きで生えることもあります。
親知らずの生える向きによって、手前の歯との間にできるすき間の形が変わります。このすき間の形が、汚れの残りやすさに関わってきます。
斜め・横向きに生えると汚れがたまりやすくなる理由
斜めや横向きに生えた親知らずは、頭の部分が手前の歯の後ろ側の面に当たる形になります。接している部分の周りにはくさび状のすき間やくぼみができ、食べかすや細菌がとどまりやすくなります。生え方ごとの違いを図にすると、次のように整理できます。
| 親知らずの生え方 | 手前の歯との関係 | 汚れの残り方 |
|---|---|---|
| まっすぐ生えている | 手前の歯と並んで接する | 歯と歯の間に汚れが残ることはあるが、ほかの奥歯どうしと似た形になりやすい |
| 斜めに生えている | 親知らずの頭が手前の歯の後ろ側に寄りかかる | 接する部分の下にくさび状のすき間ができ、汚れがとどまりやすい |
| 横向きに生えている | 親知らずの側面が手前の歯の根元に近い部分に当たる | 歯ぐきに近い位置に深いくぼみができ、汚れがたまりやすい |
| 一部だけ歯ぐきから出ている | 歯ぐきが親知らずの一部をおおっている | 歯ぐきと歯のすき間にも汚れが入り込み、手前の歯の後ろ側に汚れが残りやすい |
歯ブラシが届きにくい場所であること
親知らずと手前の歯の間は、お口のいちばん奥にあります。形の問題に加えて、場所そのものが磨きにくいことも、汚れが残る原因になります。
- お口の奥では歯ブラシを動かせる範囲がせまい
- 頬や舌に動きをさえぎられ、毛先を歯の境目に当てにくい
- 親知らずの陰になる手前の歯の後ろ側には、毛先の角度が合いにくい
このように、汚れが残りやすい「形」と、磨きにくい「場所」の二つが重なることが、手前の歯に虫歯ができやすくなる背景と考えられています。
手前の歯の虫歯は自覚症状が出にくく、歯科医院での画像検査で見つかることが多い
見えない場所にできるため気づきにくい
手前の歯の虫歯は、親知らずと接している後ろ側の面や歯と歯の間にできやすく、鏡で口の中をのぞいても見えにくい場所にあります。表面からは穴が開いているように見えないまま、内側で進んでいる場合もあります。
また、初期の虫歯は痛みなどの症状が出にくいとされています。見えにくく、症状も出にくいことから、自分では気づかないまま過ごしているケースがあります。
気づくきっかけになりうる変化
次のような変化は、手前の歯の状態を確かめるきっかけになることがあります。
- 奥歯で冷たいものや甘いものがしみる
- 奥歯の間に食べ物が詰まりやすくなった
- デンタルフロスが引っかかる、ほつれる
- 奥のほうからのにおいが気になる
レントゲン・歯科用CTでの確認
歯科医院では、目では見えない部分を画像で補いながら確認します。主な流れは次のとおりです。
- 1
目で見る診査
歯の表面や歯ぐきの状態、汚れのたまり方を確認します。
- 2
レントゲン検査
歯と歯の間や、親知らずの陰になっている面など、目では見えない部分の様子を画像で確認します。
- 3
歯科用CT(必要に応じて)
当院では歯科用CTを導入しており、親知らずと手前の歯の位置関係を立体的に確認します。
CTで分かることの詳細は、コラム『親知らず抜歯でCT検査が必要な理由』でご紹介しています。
定期検診で見つかることもある
自分では見えにくく症状も出にくい場所だからこそ、定期検診は奥歯の状態を確認する機会になります。受診の間隔はお口の状態によって個人差があります。検査のうえで担当医からお伝えします。当院では定期検診・歯科検診を行っていますので、親知らずや手前の歯のことが気になる方はご相談ください。
手前の歯の治療は、虫歯がどこまで進んでいるかによって詰め物・根管治療・被せ物から選ぶ
手前の歯の虫歯は、どの深さまで進んでいるかによって治療の方法が変わります。ここでは浅い虫歯から順に、詰め物・根管治療・被せ物の3つを説明します。どの治療が適しているかは、目で見る診査やレントゲンなどの検査で虫歯の広がりを確認したうえで決まります。
浅い虫歯:詰め物(インレー・コンポジットレジン)
虫歯が歯の表面に近い部分にとどまっている場合は、虫歯になった部分を削り取り、できたくぼみを詰め物で補います。詰め物には主に次の2つの方法があります。
- コンポジットレジン充填:歯科用のプラスチック素材を、削った部分に直接詰めて固める方法
- インレー:型取りをして歯の外で作った詰め物を、削った部分にはめ込んで接着する方法
どちらを使うかは、虫歯の大きさや位置、噛み合わせの状態によって変わります。いずれの方法も、虫歯の部分を削る必要があります。
深い虫歯:根管治療
虫歯が歯の内部にある神経の近く、または神経まで進んでいる場合は、根管治療を行うことがあります。根管治療は、歯の根の中にある細い管(根管)から感染した神経や汚れを取り除き、内部を洗浄・消毒したうえで薬を詰める治療です。
- 1
虫歯の除去
虫歯になった部分を取り除き、根管の入り口を確認します。
- 2
根管の清掃・消毒
根管の中の感染した神経や汚れを取り除き、洗浄・消毒します。
- 3
根管を薬で封鎖
内部がきれいになったことを確認してから、根管に薬を詰めて封鎖します。
- 4
歯の形を補う
根管治療後は、土台を立てて被せ物などで歯の形を補います。
根管の数や形、感染の広がりは歯によって異なるため、通院回数は治療内容や経過によって個人差があります。検査のうえで担当医からお伝えします。当院では、歯科用の顕微鏡(マイクロスコープ)を使う精密根管治療も自由診療で行っています。
削る量が多い場合:被せ物(クラウン)
虫歯を取り除いた結果、削る量が多くなった場合や、根管治療によって歯がもろくなった場合は、歯全体を覆う被せ物(クラウン)で形と噛む機能を補います。詰め物では歯の強さを保ちにくいときに選ぶ方法です。
| 虫歯の進み具合 | 主な治療 | 治療の内容 |
|---|---|---|
| 表面に近い部分にとどまる | 詰め物(コンポジットレジン・インレー) | 虫歯を削り、くぼみを詰め物で補う |
| 神経の近く・神経まで進む | 根管治療 | 根管の中の感染した部分を取り除き、消毒して薬を詰める |
| 削る量が多い・歯がもろくなった | 被せ物(クラウン) | 歯全体を覆って形と噛む機能を補う |
詰め物・根管治療・被せ物は、いずれも症例により保険診療と自由診療の選択肢があります。お口の状態に合わせて、担当医から選択肢をご説明します。
一番奥の歯ならではの治療の難しさ
手前の歯(第二大臼歯)は、親知らずがある場合でも歯列の奥のほうに位置するため、治療の際に次のような難しさが生じることがあります。
- 口を開けたときに、器具を入れられる空間がせまい
- 親知らずが隣にあると、手前の歯の後ろ側の面に器具が届きにくい
- 頬や舌、唾液の影響で、治療する部分を乾いた状態に保ちにくい
- 型取りや詰め物・被せ物の調整がしにくい場合がある
こうした条件によっては、治療の進め方を変えることがあります。親知らずの扱いを含めた考え方は、次の項目で説明します。
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ここまでの内容を、ご自身の状態に当てはめて確認したいときは口の中を見ないと分からないことが多い部分です。検査のうえで担当医からご説明します。
WEB予約はこちら →024-951-0002手前の歯を治療するときに、親知らずをどう扱うかは汚れのたまりやすさと位置関係を見て考える
手前の歯だけ治療しても原因が残る場合
手前の歯の虫歯が、親知らずとの間のすき間に汚れがたまることで起きている場合、手前の歯を詰め物や被せ物で治療しても、すき間の形や磨きにくさはそのまま残ります。そのため、治療した歯の境目などに、再び虫歯ができる可能性があります。
治療の順番を組み立てるという考え方
そのため、手前の歯の治療とあわせて、親知らずをどう扱うかを検討することがあります。親知らずを残すか抜歯するかによって、治療の順番の組み立て方が変わります。
親知らずの生え方や、手前の歯とのすき間を清掃できるかを確認したうえで、手前の歯を治療します。治療後は、定期検診で汚れの残り方や歯の状態を確認していきます。
先に親知らずを抜歯し、手前の歯の後ろ側に器具を届かせやすくしてから、手前の歯を治療するという順番を組むことがあります。
親知らずを抜歯すると、それまで親知らずに隠れて見えなかった手前の歯の面を確認できるようになることもあります。その結果、検査の段階では分からなかった虫歯の広がりが分かり、治療内容が変わる場合があります。
最終的な判断は説明を受けてから
親知らずを抜くか残すかは、汚れのたまりやすさ、親知らずと手前の歯の位置関係、周りの神経や血管との距離などをふまえて考えます。当院では、必要に応じて歯科用CTで親知らずの状態を三次元的に確認します。説明を受ける際には、次のような点を確認しておくと判断の材料になります。
- ✓手前の歯の虫歯はどこまで進んでいるか
- ✓親知らずと手前の歯の間に汚れがたまりやすい状態か
- ✓親知らずを残した場合と抜歯した場合で、手前の歯の治療がどう変わるか
- ✓治療をどの順番で進めるか
最終的にどの方法を選ぶかは、診察・検査のうえで担当医から説明を受け、ご本人が納得して決めることが大切です。親知らずの抜歯や手前の歯の治療について、気になることがあればご相談ください。
当院での進め方:検診とCTで状態を確認し、親知らずと手前の歯の治療方針を説明します

ここまでの内容をふまえて、当院で親知らずの手前の歯を診るときの流れをご紹介します。検査で状態を確認し、治療の選択肢を説明したうえで、ご本人と相談しながら方針を決めていきます。
検診・レントゲン・歯科用CTでの確認
- 1
定期検診・歯科検診
お口の中を目で見て確認し、手前の歯の状態や、親知らずとの間に汚れがたまっていないかを確かめます。
- 2
レントゲン検査
目では見えにくい歯と歯の間や、手前の歯の後ろ側の面の状態を画像で確認します。
- 3
歯科用CT(必要に応じて)
親知らずと手前の歯の位置関係や、周りの神経・血管との距離を三次元的に確認します。
歯科用CTはすべての方に撮影するものではありません。レントゲン検査の結果や親知らずの生え方をふまえ、必要かどうかを担当医が判断してご説明します。
カウンセリングで治療の選択肢を説明
検査の結果をもとに、手前の歯の虫歯の進み具合と、親知らずをどう扱うかについて選択肢をご説明します。保険診療と自由診療のどちらになるかも、治療ごとにお伝えします。
| 治療 | 保険・自費の別 |
|---|---|
| 詰め物(インレー・コンポジットレジン) | 症例により保険診療/自由診療 |
| 根管治療 | 症例により保険診療/自由診療 |
| マイクロスコープ精密根管治療 | 自由診療(保険適用外) |
| 被せ物(クラウン) | 症例により保険診療/自由診療 |
| 親知らずの抜歯 | 保険適用 |
治療期間や通院回数は、虫歯の進み具合や親知らずを抜歯するかどうか、治療の経過によって個人差があります。検査のうえで担当医からお伝えします。
武川 陽子(Mukawa Yoko)(院長)
親知らずを抜くかどうか、手前の歯をどの方法で治療するかは、画像を一緒に見ていただきながら説明するようにしています。分からないことはその場で遠慮なく聞いてください。納得していただいてから治療を始めたいと考えています。
治療後の定期検診
治療が終わったあとも、詰め物や被せ物の境目、親知らずを残した場合はその周りに汚れが残っていないかを定期検診で確認します。受診の間隔はお口の状態によって個人差があります。検査のうえで担当医からお伝えします。
- 定期検診・歯科検診
- PMTC(機械的歯面清掃)
- 歯石除去(スケーリング)
WEB予約と所在地
親知らずや手前の歯のことで気になることがあれば、WEB予約からご予約のうえご相談ください。
- WEB予約:https://www.haisyano489.ne.jp/kibougaokadc/
- 所在地:郡山市大槻町(陸上自衛隊郡山駐屯地の正門向かい・うねめ通り沿い)
- 診療時間:平日は19時まで診療、土曜も診療
- 駐車場:10台
- 設備:歯科用CT/完全個室の診療室/キッズスペース/ベビーカー対応の広いスペース
自由診療に関する必須の明示事項
マイクロスコープ精密根管治療
費用
44,000〜99,000円(税込) 自費の根管治療費にマイクロスコープ使用の追加¥11,000(税込)を加えた金額。
治療期間
お口の状態や進行度によって個人差があります。検査のうえで担当医からお伝えします。
通院回数
治療内容や経過によって個人差があります。検査のうえで担当医からお伝えします。
主なリスク・副作用
- 成功率は100%ではない
- 複数回の通院が必要
- 保存できず抜歯となる場合がある
保険適用
自由診療(保険適用外)
上記は本記事の作成時点の内容です。治療にかかる期間・通院回数・費用は、お口の状態や治療内容によって一人ひとり異なります。詳細は当院までお問い合わせください(TEL 024-951-0002)。
よくあるご質問
Q.親知らずがあると、手前の歯は必ず虫歯になりますか?
必ずなるわけではありません。斜めや横向きに生えた親知らずは、手前の歯との間に汚れが残りやすい条件がそろいやすい、という意味です。
Q.親知らずの手前の歯が虫歯になっても、自分で気づけますか?
気づきにくいことがあります。親知らずと接する後ろ側の面や歯と歯の間にできやすく、初期は痛みなどの症状も出にくいためです。症状がないからといって虫歯がないとは限りません。
Q.どんな変化があれば、手前の歯の状態を確かめたほうがよいですか?
奥歯で冷たいものや甘いものがしみる、奥歯の間に食べ物が詰まりやすい、デンタルフロスが引っかかる、奥のほうからのにおいが気になる、といった変化がきっかけになることがあります。虫歯以外の理由でも起こるため、症状だけでは判断できません。
Q.手前の歯の虫歯は、歯科医院でどのように調べますか?
目で見る診査のあと、レントゲン検査を行い、必要に応じて歯科用CTで確認します。歯科用CTはすべての方に撮影するものではなく、必要かどうかは担当医が判断します。
Q.手前の歯の虫歯は、どのように治療しますか?
浅い場合は詰め物(コンポジットレジンやインレー)、神経の近くまで進んでいる場合は根管治療、削る量が多い場合や歯がもろくなった場合は被せ物(クラウン)を検討します。どの治療が適しているかは診察・検査のうえで担当医が説明します。
Q.手前の歯を治療するとき、親知らずは抜いたほうがよいですか?
一概には言えません。汚れのたまりやすさ、親知らずと手前の歯の位置関係、周りの神経や血管との距離などをふまえて考えます。抜歯しても手前の歯が今後虫歯にならないわけではないため、歯みがきと定期検診も大切です。
この記事のまとめ
- 親知らずが斜めや横向きに生えると、手前の歯との間に汚れが残りやすい形ができます。ただし、必ず虫歯になるわけではありません。
- 手前の歯は、汚れが残りやすい「形」と、歯ブラシが届きにくい「場所」が重なることで、虫歯ができやすくなると考えられています。
- 手前の歯の虫歯は見えにくく、症状も出にくいため、レントゲンや歯科用CTなどの画像検査や定期検診で見つかることがあります。
- 治療は虫歯の進み具合に応じて、詰め物、根管治療、被せ物から選びます。いずれも症例により保険診療と自由診療の選択肢があります。
- 親知らずを残すか抜くかは、汚れのたまりやすさや位置関係をふまえて考えます。診察・検査のうえで担当医の説明を受け、ご自身が納得して決めることが大切です。
親知らずや手前の歯のことで気になることがあれば、WEB予約からご予約のうえご相談ください。検査で状態を確認し、治療の選択肢をご説明します。
WEB予約はこちら →本記事は一般的な情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。治療の効果や経過には個人差があります。症状や治療方針については、必ず歯科医師の診察を受けてご確認ください。
最終更新:2026-10-12
