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歯周病治療にかかる期間〜進行度別の治療ステップと完治までの流れ

歯周病とは〜なぜ早期治療が大切なのか
歯周病は、静かに進む病気です。
歯と歯茎の境目に「歯周ポケット」と呼ばれる溝があります。この溝に細菌が溜まり、歯を支える骨(歯槽骨)や歯茎を破壊していく病気が歯周病です。初期段階では自覚症状がほとんどなく、「気づいたときにはかなり進行していた」というケースも珍しくありません。
歯周病が怖いのは、歯を失う原因の第1位であるという点です。
さらに近年の研究では、歯周病が糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎などの全身疾患とも深く関わっていることが明らかになっています。口の中だけの問題ではなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるのです。
だからこそ、「少し気になる」という段階で受診することが大切です。早期であれば治療期間も短く、歯を守れる可能性が高まります。
歯周病の進行度〜軽度・中等度・重度の違い
歯周病の進行度は、主に「歯周ポケットの深さ」で判断されます。
プロービングと呼ばれる検査で、専用の器具(プローブ)を使って歯周ポケットの溝の深さを測定します。この数値が治療方針と期間を決める重要な指標になります。
- 正常〜軽度(ポケット3mm以下):歯茎の炎症はあるものの、骨への影響はほとんどない状態
- 中等度(ポケット4〜6mm):歯槽骨の吸収が始まっており、歯茎が腫れたり出血しやすくなっている状態
- 重度(ポケット7mm以上):骨の破壊が著しく進み、歯がぐらついたり、膿が出ることもある状態
この分類はあくまでも目安です。実際の診断は、レントゲン検査や口腔内写真なども組み合わせて総合的に判断します。
歯周病治療の基本的な流れ〜4つのステップ

進行度にかかわらず、歯周病治療には共通の流れがあります。
まず全体の流れを把握しておくと、治療への不安が和らぎます。当院でも、初診時に治療の流れをわかりやすくご説明するよう心がけています。
ステップ1:カウンセリング・問診
最初に行うのが、丁寧なカウンセリングです。
現在の症状(いつから、どこが、どのように痛むか)だけでなく、喫煙の有無や持病、服用中のお薬なども確認します。歯周病の進行には生活習慣が大きく関わるため、患者様の生活背景を把握することが重要です。当院では、患者様が安心して話せるよう、完全個室の診療室でカウンセリングを行っています。
ステップ2:精密検査
カウンセリングの後は、口腔内の状態を詳しく調べます。
レントゲン撮影で歯槽骨の状態を確認し、プロービングで歯周ポケットの深さや出血の有無、歯のぐらつきを測定します。また、詰め物や被せ物の状態、噛み合わせのチェックも行います。噛み合わせが合っていないと、歯槽骨に余計な負担がかかり、歯周病が悪化する原因になることがあります。
ステップ3:歯石除去(スケーリング・ルートプレーニング)
検査の結果をもとに、歯石の除去を行います。
まず歯茎より上の「歯肉縁上歯石」を超音波スケーラーなどで取り除きます(スケーリング)。その後、歯茎より下の「歯肉縁下歯石」を除去するルートプレーニングへと進みます。この処置は、歯周ポケットの深さによって複数回に分けて行うことが多く、治療期間に影響する重要なステップです。あわせてブラッシング指導も行い、毎日のセルフケアの質を高めていただきます。
ステップ4:再検査・効果の確認
歯石除去が完了したら、治療の効果を確認する再検査を行います。
歯周ポケットの深さが改善されているか、炎症が治まっているかを確認します。この段階で改善が認められれば、定期的なメンテナンスへと移行します。改善が不十分な場合は、外科的治療を検討することもあります。
進行度別〜治療期間の目安
ここが、多くの方が最も気になるポイントではないでしょうか。
治療期間は進行度によって大きく異なります。以下に目安をまとめました。ただし、個人差や口腔内の状態によって変わりますので、あくまでも参考としてご覧ください。
軽度歯周病の場合〜1〜2ヶ月程度
軽度の場合、比較的短期間で改善が期待できます。
通院回数は3〜5回程度が目安です。歯肉縁上歯石の除去とブラッシング指導が中心となり、患者様ご自身のセルフケアが改善されれば、炎症が治まるケースが多いです。「最近、歯茎から血が出るようになった」という方は、この段階で受診されることをおすすめします。
中等度歯周病の場合〜3〜6ヶ月程度
中等度になると、歯茎の下の歯石除去(ルートプレーニング)が必要になります。
通院回数は6〜10回程度になることが多く、歯周ポケットの深さや歯石の量によって前後します。複数の部位に処置が必要な場合、1回の来院で対応できる範囲に限りがあるため、複数回に分けて丁寧に処置を進めます。治療の合間に患者様ご自身のブラッシングの改善が進むと、回復が早まる可能性があります。
重度歯周病の場合〜6ヶ月〜1年以上
重度の場合は、外科的治療が必要になることがあります。
歯周ポケットが深く、通常のスケーリングでは届かない部分の歯石を除去するために、歯茎を切開して直接処置する「フラップ手術」などが検討されます。また、歯を支える骨が大きく失われている場合には、骨を再生させる「再生療法」が適応になることもあります。治療期間は1年以上になるケースもあり、根気強く治療を続けることが大切です。
重度の歯周病でも、「もう手遅れ」と諦めないでください。
適切な治療と継続的なケアによって、歯を保てる可能性は十分あります。まずは一度、現在の状態を正確に把握するための検査を受けることをおすすめします。
治療後も大切〜再発予防のためのメンテナンス

歯周病治療で最も大切なのは、「治療後」です。
歯周病は、一度治療しても再発しやすい病気です。原因となる細菌は、治療後も口の中に存在し続けます。毎日のブラッシングだけでは取り除けない歯石や汚れが蓄積すると、再び炎症が起きてしまいます。
定期メンテナンスの重要性
治療が一段落した後は、定期的なメンテナンスへと移行します。
一般的に、3〜6ヶ月に1回の定期検診が推奨されています。歯科医院でのプロフェッショナルクリーニング(PMTC)では、ご自身のブラッシングでは落とせない歯垢や歯石を専門的に除去します。また、口腔内の状態を定期的にチェックすることで、再発の兆候を早期に発見できます。
セルフケアの見直し
毎日のブラッシングの質が、再発予防の鍵を握っています。
正しいブラッシング方法を身につけることはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスを活用して、歯と歯の間の汚れをしっかり除去することが重要です。当院では、患者様お一人おひとりのお口の状態に合わせたブラッシング指導を行っています。「正しく磨いているつもりだったのに…」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
当院での歯周病治療〜希望ヶ丘歯科クリニックの取り組み
2001年の開院以来、地域の皆様のお口の健康を守り続けてきました。
歯周病治療において大切にしているのは、「丁寧な説明と患者様との信頼関係」です。治療の内容や期間、費用について、わかりやすくご説明した上で治療を進めます。「何をされているかわからない」という不安を感じさせないよう、一つひとつの処置の意味をお伝えするよう心がけています。
初診カウンセリングで不安を解消
初診時には、十分な時間を確保してカウンセリングを行います。
症状についてはもちろん、治療に対するご要望や不安もじっくりお聞きします。「歯医者が怖い」「痛みが心配」という方にも、安心して治療を受けていただけるよう配慮しています。完全個室の診療室ですので、周囲を気にせずお話しいただけます。
平日19時まで・土曜日も診療
お仕事や育児で忙しい方にも通いやすい診療体制を整えています。
平日は19時まで、土曜日は14時まで診療しています。歯周病治療は継続的な通院が必要ですので、通いやすい環境であることは非常に重要です。10台分の駐車場も完備していますので、車でのご来院も便利です。
保険診療・自費診療どちらにも対応
費用面での不安も、遠慮なくご相談ください。
当院は保険診療に対応した医療機関です。自費診療をご希望の方には、各種クレジットカードやデンタルローンによる分割払いにも対応しています。治療費について不安のある方も、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ〜歯周病治療は「早めの受診」が最大の近道

歯周病の治療期間は、進行度によって大きく異なります。
- 軽度:1〜2ヶ月、通院3〜5回程度
- 中等度:3〜6ヶ月、通院6〜10回程度
- 重度:6ヶ月〜1年以上、外科的治療が必要になることも
どの段階であっても、適切な治療と継続的なケアで改善を目指すことができます。大切なのは、「気になったら早めに受診する」こと。そして、治療後も定期的なメンテナンスを続けることです。
「もしかして歯周病かも…」と思ったら、ぜひ一度ご来院ください。
当院では、患者様のお口の状態を丁寧に検査し、現在の状況と治療の流れをわかりやすくご説明します。不安なことは何でもお聞きします。郡山市の皆様の歯の健康を、これからも全力でサポートしてまいります。
▼ 歯周病治療・定期検診のご相談はこちら
希望ヶ丘歯科クリニック(福島県郡山市大槻町)
電話:024-951-0002
診療時間:平日 9:00〜12:00 / 14:00〜19:00、土曜 9:00〜14:00
休診日:木曜・日曜・祝日
希望ヶ丘歯科クリニック 院長 武川 陽子

メッセージ
郡山市大槻町にある希望ヶ丘歯科クリニックで院長をしております武川陽子です。
私たちは、2001年の開院以来、地域に密着した歯科医院として患者様に寄り添った治療を続けて参りました。
患者様ひとりひとりに合った治療を心掛けており、その治療法の決定のため綿密にカウンセリングしております。
また、治療に関しては、不安を払拭すべく丁寧な説明も心掛けております。
歯の治療に関することなら、まずはご来院ください。
経歴
1992年 鶴見大学歯学部 卒業
1992年 新井矯正歯科(立川市) 勤務
1995年 武川歯科医院(港区) 開院
2001年 希望ヶ丘歯科クリニック 開院
