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親知らずの痛みへの対処法〜応急処置から根本治療まで完全ガイド

親知らずの痛みとは何か?〜原因と種類を知る
親知らずの痛みは、大きく分けて智歯周囲炎・虫歯・萌出(ほうしゅつ)による圧迫の3種類があります。原因によって対処法が異なるため、まず痛みのタイプを把握することが重要です。
親知らず(正式名称:第三大臼歯/智歯)は、永久歯の中で最後に生えてくる歯です。日本口腔外科学会によると、18〜20歳ごろに生えてくるものの、現代人は顎が小さいため正常に生えそろう人はまれで、埋伏歯や位置異常になるケースが多いとされています。
①智歯周囲炎(ちししゅういえん)
智歯周囲炎は、親知らず周囲の歯茎に炎症が起きる状態です。斜めや横向きに生えた親知らずと歯茎の間に食べかすが溜まり、細菌が繁殖することで発症します。
- 主な症状:歯茎の腫れ・強い痛み・口が開けにくい・発熱・リンパ節の腫れ
- 特徴:疲れやストレスで免疫力が低下したときに急激に悪化しやすい
- 注意点:放置すると炎症が顎や首周辺に広がり、全身に影響が及ぶ可能性がある
②親知らずの虫歯
親知らずは歯列の最奥に位置し、歯ブラシが届きにくいため虫歯リスクが非常に高い歯です。虫歯が神経(歯髄)に達すると、我慢できないほどの激痛を引き起こします。
- 主な症状:冷たいもの・熱いもの・甘いもので痛みが増す、噛むと痛む
- 特徴:横向きに埋まった親知らずが見えない部分で虫歯になっているケースもある
③萌出・歯の圧迫による痛み
親知らずが生えてくる際に隣の歯(第二大臼歯)を押すことで痛みが生じます。スペース不足で無理に生えようとすると、歯並びの乱れや歯根の損傷につながる場合もあります。
今すぐできる応急処置は何か?〜自宅でできる痛みの和らげ方

歯科医院を受診するまでの間、冷却・鎮痛剤の服用・口腔内の清潔保持の3つが基本の応急処置です。あくまで一時的な対処であり、根本解決にはなりません。
①患部を冷やす
頬の外側から濡れたタオルや保冷剤(タオルで包む)を当てて冷やします。冷却により血管が収縮し、炎症による腫れと痛みを緩和できます。
- 目安:10〜15分冷やしたら数分休む、を繰り返す
- 注意:氷を直接肌や口に当てると凍傷・刺激の原因になるため避ける
- 注意:温めると血行が促進されて痛みが増すため、入浴・カイロは禁物
②市販の鎮痛剤を服用する
ロキソプロフェン・イブプロフェンなどの市販鎮痛剤は、炎症性物質(プロスタグランジン)の生成を抑えることで痛みを和らげます。必ず用法・用量を守り、空腹時の服用は避けてください。
- アレルギーや持病がある方は服用前に薬剤師または医師に相談する
- 痛みが数日続く・薬が効かない場合は速やかに歯科を受診する
③口腔内を清潔に保つ
炎症の原因となる食べかすや歯垢を取り除くことで、痛みが和らぐ場合があります。痛みのない範囲でやさしくブラッシングし、強い痛みがある場合はノンアルコールの洗口液でゆっくりうがいをしましょう。
④頭を高くして安静にする
就寝時に枕を高くして頭の位置を上げると、患部への血流が抑えられ、ズキズキ感が軽減されます。血行が良くなる激しい運動・飲酒・長時間の入浴は痛みを悪化させるため控えてください。
やってはいけないこと
- 患部を指や舌で触る:細菌感染を広げる恐れがある
- 飲酒・喫煙:血行促進・免疫低下につながり炎症が悪化する
- 温める:腫れ・痛みが増す
- 鎮痛剤の過剰服用:胃腸障害や副作用のリスクがある
歯科医院ではどんな治療が行われるのか?〜診断から根本治療まで

歯科医院では、視診・レントゲン(X線)・歯科用CTによる精密診断のうえ、消炎処置・薬物療法・抜歯などの根本治療が行われます。応急処置では解決できない根本原因を取り除くことが目的です。
①精密診断〜歯科用CTの重要性
埋伏した親知らずの抜歯では、X線写真(パノラマ)とCTの2種類を用いて、親知らずの形・位置・神経や血管との位置関係を詳しく確認することが安全な抜歯につながるとされています。
歯科用CT(三次元的な画像診断)を使うことで、下顎管(神経・血管が通る管)との距離を正確に把握でき、術後の麻痺リスクを最小限に抑えることができます。
②消炎処置・薬物療法
急性炎症がある場合は、まず炎症を落ち着かせることが優先されます。歯茎の洗浄・消毒を行い、抗菌薬(抗生物質)と鎮痛剤が処方されます。炎症が強い状態での抜歯は出血・腫れが増すリスクがあるため、炎症が治まってから抜歯を行うことが一般的です。
③抜歯〜難症例への対応
まっすぐ生えている親知らずの抜歯は比較的短時間で終わりますが、横向きや斜めに埋まっている埋伏智歯の場合は、歯肉を切開し骨を削って歯を分割しながら摘出する処置が必要です。手術時間は症例によって異なりますが、40〜60分程度が目安とされています。
- 局所麻酔:処置中の痛みはほぼゼロ。感じるのは圧迫感・振動のみ
- 表面麻酔の活用:注射針を刺す前に歯茎表面に麻酔薬を塗布し、注射の痛みを軽減
- 術後の痛み・腫れのピーク:術後2〜3日目が最も強く、1〜2週間で落ち着くのが一般的
④抜歯後の注意点〜ドライソケットを防ぐ
抜歯後4〜5日経っても激痛が続く場合、ドライソケット(抜歯窩の血餅が剥がれ骨面が露出した状態)の可能性があります。痛み止めが効かないほどの激痛が特徴です。予防のため、抜歯後は以下を守ってください。
- うがいを強くしない(血餅が剥がれる)
- ストローで飲み物を飲まない
- 喫煙を控える(治癒を妨げる)
- 処方された抗菌薬を指示通りに服用する
親知らずは必ず抜歯すべきか?〜抜く・抜かないの判断基準
親知らずをすべて抜く必要はありません。正常に生えて機能している場合や、奥歯が欠損していてブリッジの土台として使える場合は、抜歯しなくてよいケースもあります。
日本口腔外科学会は、以下のような状態では抜歯を推奨しています。
- 智歯周囲炎を繰り返している:炎症が何度も再発する場合
- 虫歯になっている・なりやすい:磨けない位置に生えている場合
- 隣の歯(第二大臼歯)に悪影響を与えている:圧迫・虫歯・歯根吸収のリスク
- 歯並びを乱している:矯正治療の妨げになる場合
- 嚢胞(のうほう)が形成されている:骨を吸収する恐れがある場合
- 口臭の原因になっている:汚れが溜まり続けている場合
一方、高齢者や基礎疾患(血液疾患・糖尿病・骨粗鬆症治療中など)がある場合は、抜歯のリスクと利益を口腔外科医と十分に相談することが重要です。
親知らずの痛みを放置するとどうなるのか?〜リスクと合併症
親知らずの痛みを放置すると、炎症の拡大・隣の歯への悪影響・全身への波及という3段階のリスクが生じます。「痛みが引いたから大丈夫」と自己判断するのは危険です。
- 智歯周囲炎の重症化:炎症が顎・頸部・縦隔(胸部)へ広がる「下行性壊死性縦隔炎」は生命に関わる重篤な合併症です
- 隣の歯の虫歯・歯根吸収:親知らずが第二大臼歯を圧迫し続けると、健康な歯を失うリスクが高まります
- 歯並び・噛み合わせの悪化:長期的に歯列が乱れ、顎関節症を引き起こす可能性があります
- 口臭の慢性化:汚れが溜まり続けることで口臭が持続します
一時的に痛みが治まっても根本原因は解消されていないため、症状が落ち着いているうちに歯科医院を受診して治療方針を決めることが大切です。
希望ヶ丘歯科クリニックでの親知らず治療〜郡山市で難症例にも対応
福島県郡山市の希望ヶ丘歯科クリニックでは、歯科用CT完備・難症例対応・保険診療内での抜歯が可能です。痛みや腫れを最小限に抑えた治療を心がけています。
- 歯科用CT完備:三次元的に神経・骨の位置関係を把握し、安全な抜歯計画を立案
- 難症例対応:横向き・完全埋伏の親知らずにも対応可能
- 保険診療:保険診療内での抜歯対応が可能(自費診療も対応)
- 完全個室:プライバシーに配慮した広々とした個室診療室
- 平日19時まで・土曜診療:忙しい方でも通院しやすい診療時間
- 駐車場10台完備:車でのアクセスも便利
院長・武川陽子は1992年に鶴見大学歯学部を卒業後、矯正歯科勤務を経て1995年に武川歯科医院を開院。2001年の希望ヶ丘歯科クリニック開院以来、地域に根ざした歯科医療を提供しています。2026年5月にはCEREC(セレック)6Days Training Course認定歯科医師を取得し、最新技術の習得にも積極的に取り組んでいます。
「痛みが怖い」「難しい親知らずと言われた」という方も、まずはカウンセリングでご相談ください。初診時に時間をしっかり確保し、症状と治療への要望を丁寧に伺います。
希望ヶ丘歯科クリニック 親知らずでは、歯科用CT・難症例対応・保険診療内での抜歯が可能です。郡山市うねめ通り沿い、平日19時まで・土曜診療で通いやすい環境を整えています。親知らずの痛みや腫れでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
親知らずが痛いとき、すぐにできる応急処置は何ですか?
頬の外側を濡れタオルや保冷剤(タオルで包む)で冷やし、市販の鎮痛剤(ロキソプロフェン・イブプロフェン等)を用法・用量通りに服用するのが基本です。温める・飲酒・強いうがいは避けてください。
親知らずの痛みは自然に治りますか?
萌出による一時的な痛みは治まることもありますが、智歯周囲炎や虫歯が原因の場合は自然治癒しません。痛みが繰り返す・腫れがある場合は早めに歯科を受診してください。
親知らずの抜歯は痛いですか?
処置中は局所麻酔が効いているため、鋭い痛みはほぼ感じません。感じるのは圧迫感・振動のみです。術後2〜3日は痛みや腫れが出ることがありますが、処方薬で対処できます。
親知らずを抜かずに治療することはできますか?
正常に生えて機能している場合は抜歯不要です。ただし炎症を繰り返す・隣の歯に悪影響を与えている場合は抜歯が根本解決になります。歯科医師と相談して判断してください。
親知らずの抜歯後、どのくらいで痛みが引きますか?
一般的に術後2〜3日が痛み・腫れのピークで、1〜2週間で落ち着きます。4〜5日経っても激痛が続く場合はドライソケットの可能性があるため、すぐに受診してください。
智歯周囲炎とは何ですか?放置するとどうなりますか?
智歯周囲炎は親知らず周囲の歯茎に起こる炎症です。放置すると炎症が顎・頸部に広がり、発熱・開口障害・重篤な感染症に発展する恐れがあります。早めの歯科受診が必要です。
親知らずの抜歯は保険診療で受けられますか?
はい、多くの場合は保険診療内で対応可能です。希望ヶ丘歯科クリニックでも保険診療内での親知らず抜歯に対応しています。難症例や特殊な処置が必要な場合は事前に確認してください。
妊娠中でも親知らずの治療はできますか?
妊娠中でも治療は可能ですが、妊娠週数や症状によって対応が異なります。特に妊娠初期・後期は処置を避けることが多いため、必ず事前に歯科医師に相談してください。
歯科用CTは何のために使うのですか?
歯科用CTは親知らずと神経・血管の三次元的な位置関係を把握するために使います。特に下顎の埋伏智歯では下顎管(神経の通り道)との距離を確認し、術後麻痺のリスクを最小限に抑えるために重要です。
親知らずの痛みが夜中に突然起きたらどうすればいいですか?
市販の鎮痛剤を服用し、頬を冷やして安静にしてください。翌朝、できるだけ早く歯科医院を受診することをおすすめします。発熱・顔の腫れが強い場合は救急対応の歯科・口腔外科を探してください。
結論
親知らずの痛みは、応急処置(冷却・鎮痛剤)で一時的に和らげることができますが、智歯周囲炎・虫歯・埋伏歯などの根本原因は自己解決できません。痛みが繰り返す・腫れがある・口が開けにくいといった症状があれば、歯科用CTによる精密診断と専門的な治療が必要です。歯科医師と相談のうえ、抜歯の必要性を早めに判断することが、隣の歯や全身への悪影響を防ぐ最善策です。
希望ヶ丘歯科クリニック 院長 武川 陽子

メッセージ
郡山市大槻町にある希望ヶ丘歯科クリニックで院長をしております武川陽子です。
私たちは、2001年の開院以来、地域に密着した歯科医院として患者様に寄り添った治療を続けて参りました。
患者様ひとりひとりに合った治療を心掛けており、その治療法の決定のため綿密にカウンセリングしております。
また、治療に関しては、不安を払拭すべく丁寧な説明も心掛けております。
歯の治療に関することなら、まずはご来院ください。
経歴
1992年 鶴見大学歯学部 卒業
1992年 新井矯正歯科(立川市) 勤務
1995年 武川歯科医院(港区) 開院
2001年 希望ヶ丘歯科クリニック 開院
